2015年7月アーカイブ

下記のとおり、2015年8月9日(日)、東京にて、MBA受験生のみなさまを対象としたKellogg在校生・卒業生による学校説明会を開催致します。詳細は本記事末尾に添付のフライヤーも合わせてご覧ください。

【日時】 2015年8月9日(日)14:00(開場13:30)-17:00(予定)

【場所】 フクラシア東京ステーション 会議室D

(〒100-0004 東京都千代田区大手町2-6-1 朝日生命大手町ビル6F)

  • JR東京駅・地下鉄大手町駅 地下直結
  • JR東京駅 日本橋口徒歩1分
  • JR地下鉄大手町駅 B6出口直結
  • Tel:050-5265-4805(予約センター)

【内容】 1.在校生によるKelloggの紹介、2.卒業生によるパネルディスカッション、3.個別Q&A (進行は日本語で行う予定です。)

【申込要領】 ご参加いただける方は、下記URLよりご登録をお願い致します。

https://apply.kellogg.northwestern.edu/register/TokyoAmbassador-201589

席に限りがありますので先着順にて定員になり次第申し込みを締め切らせて頂きます。

なお、本説明会は、日本に活動の拠点をおくKelloggの在校生・卒業生が自主的に企画するものであり、出願審査とは一切関係ございません。インフォーマルな形式の会ですので、カジュアルな服装でお越しください。

Kelloggについてのご理解を深め、エッセイ・インタビューに向けたご準備にお役立ていただける良い機会かと存じますので、多くのみなさまのご参加をお待ちしております。

*詳細は添付フライヤーご参照下さい。

KACJInfoSession2015_EventFlyer_20150809.pdf

 

Class of 2016 のMSです。前回に引き続き、今回は私個人の体験を共有できればと思います。

動機

私の場合、日本でPE業務にそれなりに関わっていたこともあり、周囲からは「なぜわざわざ参加するのか」と聞かれましたが、下記のような動機に基づいてトライしました。

  •  日本でPE投資に関わってきた者として、米国市場がどのような進化を遂げているか、肌で感じたかった。
  • MBAの授業がアカデミックに寄っている部分もあり、実務の勘を忘れないようにする&自分のスキルが通用するか試したかった。
  • サマーインターン前にアメリカ人と仕事をする機会を作っておきたかった

金融バックグランドを持つ学生の割合が比較的低いKellogg生の中では、私のような学生は稀と思いますが、それがSelectionの早い段階でオファーをもらえた要因かと思います。そういった観点で日本人であっても金融バックグラウンドおよび金融キャリア志向であれば、オファーを受けやすいのではと思います。

働き方及び10週間の業務内容

NYのPEファームでのインターンということもあり、すべてのコミュニケーションはメールと電話で行いました。具体的には週のうち火曜と金曜は完全にこのプロジェクトのために空けておき、Kelloggのグループワークの部屋を一日中一人で借り切って業務に当たる、という結構ストイックな働き方をしていました。(シカゴのPEファームにアサインされた学生は一週間に一日はオフィスで働く、という形式が多かったように思います。)

具体的な業務内容は下記の通りです。先方のファームが「こいつ本当に使えるのか」モードから「まあ任せていいか」モードに変わっていったのが分かると思います。

【1-2週目】

  • オークションの案内資料をもらいコメントを求めらる。こちらのコメントをベースに何をどれだけできるかを伺っている様子。

【3-5週目】

  • ポートフォリオ会社を活用した別の投資機会の検討を行う。SPCレベルでのFinancial モデルを作成。
  • この辺りから「こいつは日本人だからアメリカのニッチな業界を調べさせるのは酷だけど、モデルや投資の評価をさせるのはできそうだ」という評価を得始めたように感じる
  • 新規投資家へ説明するための想定している前提とリターンをまとめ、資料作成をサポート

【5-7週目】

  • 筋の良さそうな投資案件のInitial Lookを任される。Exclusiveディールとはいえ、情報が限定されているため、外部情報をできるだけ活用しながらOperating CaseとReturn modelを作成。Key DDポイントとディールストラクチャーを検討

【8-?週目】

  • 投資委員会に上記案件をかけようということになり、プレゼンを任される。パワーポイントで20枚程度のDeckを作成、マネジングディレクターおよびOperating Partnerに対して我々のビューを共有しネクストステップを議論(と言っても私のタームは終わるのでそこには関われないのだが)

Learnings

守秘義務を締結しているため詳細は記述できませんが、限られた時間の中でも、

  • Arbitrageを出す源泉としてのインダストリー及びオペレーションへの知見の高さ(=他人が知らないことを知っている、他人ができないことができる)
  • M&Aプロフェッショナルとしてのディールチームのスキルの高さ。一緒に働いた方はクロージング、DD、ファイナンシング等をマルチタスクで完璧にこなしていました。アメリカでプロフェッショナルと呼ばれる人材は総じて非常に優秀です。
  • ガバナンスを効かせた投資先選定のディスカッション(当たり前ではありますが、シニアメンバーがそれぞれ意味のある議論を凄まじいスピードで展開していきます)
  • 非常にLeanな組織体制

といった点が競争優位性として存在していることが実感できました。

このPEファーム、創業されてからまだ一年しか経過していないのですが、この半年で3件をクローズ、私の案件が無事通れば4件目と投資を活発に行うことができており、そのパフォーマンスの背景にはこういった考えが原理原則として運用されているのだと思います。

個人的にも今後自分がプロフェッショナルとして生き残る為に、どう差別化すべきかを考えるよい機会となりました。

 

最後に

Private Equity LabはPE投資が誕生した国でPE投資の現場を経験できる、非常にチャレンジングかつ(ボラティリティはあれ)大きな学びが得られるプロジェクトです。学生としてリスクがほぼない状況でこのような機会を享受できるというのは、MBAでなければ絶対にないと思いますし、Kelloggの中でもキャリアと強くリンクするユニークなものだと思います。

金融業界、M&A等にバックグラウンドおよび興味のある方々にとっては非常によい機会ではないかと思います。

Class of 2016のMSです。

これから二回に分けて、Private Equity Labについてご紹介したいと思います。

まずはPrivate Equity Labの概要から。

担当教授はDavid Strowell教授で、アドバイザリー業務及び投資の実務経験があり、その結果として、幅広いネットワークを持っている方です。(ちなみに、Davidさん、米系投資銀行の日本オフィスでも働いたこともあり、日本語も若干話せます。)

さて、このLabはExperiential Learningの一つに分類されており、内容は至ってシンプル。1ターム丸ごと使って、一人でどこかのPEファームで働いて来なさいというものです。

そして、シンプルが故に他のExperiential learning系のクラスと大きく異なる特徴があります。

  • 学生同士のグループワークではない。全米各地のPEファーム約20?30社それぞれにアサインされるのは基本的に一人で、その期間中は一人のセミプロフェッショナルもしくはインターンとして扱われる。

  • いつどこで働くかはPEファームと生徒間で決めてよいが、一週間に20時間はそのPEファームにコミットすることが必要。 
  • 各PEファームは彼らの業務に具体的に貢献できる学生を希望している。そのときのディールパイプライン、ポートフォリオ企業の状況によるが、彼らにリソースのニーズがある分野で何かしら実務経験があることが求められる。 
  • その為、マッチングのプロセスが就職活動に近い。Resumeを提出後、各ファームが経歴をチェックして何人かに面接をオファー(この時点で声がかからない学生も多数)、その結果を経て各ファームが一人の学生にインターンをオファーする、というもの。

要は“Kelloggのネットワークを使って、PEファームで働く機会を提供するので後は好きにしなさい”というスタンスのプログラムとなっています。実際、ターム中、教授と生徒同士のコミュニケーションは3回しかなく、その目的も生徒とPEファーム間でトラブルが起きていないかを確認することが主目的となっています。

また、一口にPEファームと言っても、ほぼスタートアップに近いサイズの企業に投資するファーム、Search Fundとして特定の業界で投資機会を提供することに特化しているファーム、そして自分の資産を運用するために立ち上げたPEファーム、Funds of FundsとしてPE投資に関わっている投資顧問会社、、と非常に多様なファームで働く機会が提供されています。

よってこのLabは、幸運にもSelectionプロセスを通り抜けた生徒一人一人が、異なるタイプのPEファームで業務経験を積み、その結果得られる学びも多種多様(非常にボラタイル)、という性質のものになっています。

そのため、このLabに対する印象は学生によってかなり異なると思います。自身のポテンシャルを証明し、そのファームでのサマー・インターンシップを獲得する学生もいれば、残念ながら作業屋として扱われて自分のリソースを提供するだけに終わってしまう学生もいます(このケースはKelloggとファーム間で期待値の調整が別途行われることが多いようですが)。

それでもこのLabが学生から非常に人気が高く競争率も高いのは、PE投資プロフェッショナルというキャリアへの興味が高く、経験者の語るチャレンジングな内容が学生の意欲を駆り立てるからでしょう。

 

私の場合は、マッチングの第一ラウンドで4社からインタビューのオファーがあり、結果としてNYのPEファームからリモートワークでのオファーをもらうことができました。その内容は別途、投稿します。

早いもので、Kelloggに入学してから間もなく一年が経とうとしています。先日ご卒業されたClass of 2015の皆さんをお見送りしながら思うことは、エバンストンでの2年間をどのように過ごすかは本当に人それぞれであり、裁量が大きいだけに目的意識と計画が大切になってくるということです。同期入学の友人たちも、学業、資格取得、課外活動、ご家族との時間、旅行にお酒…と、積極的に思い思いのエバンストン生活をデザインしていて、いつも刺激を受けています。この地に居て 黙っていても成長するのは、お腹周りのお肉だけなのかもしれません。うーん、そういえばスーツがきつくなってきた気が…運動も計画的にしないといけませんね。。

さて、私の体重にはいったん目をつぶり、本日は課外活動として携わっている高校のメンタリングプログラムについてご紹介いたします。

 

プログラムについて

私は昨年、3人の学生とともに同プログラムの立ち上げに関わりました。活動内容は、メンターである約10名のKellogg生が定期的に地元高校を訪問し、有志で参加されている生徒の皆さんにビジネスについて学ぶプログラムを提供するというものです。年間12回程度開催したセッションは、ワークショップ形式の講義が約半分、残りの半分は企業訪問、地元企業へのビジネスプラン提案、ケースコンペティションなどとなっています。

ワークショップでは、毎回異なるテーマで、Kelloggのコア授業で学んだコンセプトを高校生が楽しめるような形にして提供します。交渉の講義では、交渉の原則を学んだ上で不動産売買のロールプレイをしたり、チームワークの講義では レゴブロックの早組みなど、高校生が自ら参加する形で学べるように工夫しています。参加型プログラムの最たるものがケースコンペティションです。3?5人のチームに分かれ、地元のトレーニングジムに対するマーケティング戦略を提案するものでした。実際にジムの経営者の方の前でプレゼンテーションを行い、審査員の評価を競ってもらいました。

 

ケースコンペティション前夜

さて、そのケースコンペティションの準備が順調に進み、いよいよ社長さんへのプレゼン前夜、生徒の一人から電話がかかってきました。電話に出るなり「困ったよ?」と言っています。彼曰く、「プレゼンのたたき台を作って皆で相談しようとしていたんだけど、いっしょのチームの皆が連絡取れないんだよね。方針が決まらないと先に進めない。時間がないし、もう無理かも。一応自分の担当分だけ作って、明日の直前ミーティングで相談しようかな、どうするのがいいかな?」

一緒に手伝ってみようか、あるいは細かい指示を出そうかとも考えましたが、悩んだ挙句、とりあえず応援だけしてみることにしました。「明日、社長の前でチームとして良いプレゼンをしなければならないわけだよね。今は大変な状況だけど、自分の担当範囲はいったん忘れて、自分がリーダーだと思って、明日チームとして成果を出すために何をできるか考え、それをやってみたら。君ならできるぞ?!がんば!(←適当)」

「わかった、やってみる」と言った彼が出した答えは、プレゼンの全体像を自分で作り、翌日他のメンバーの意見を聞きながら微調整し、最終的には発表の担当を割り振るというものでした。眠そうな顔で翌日の直前ミーティングに来た彼は、パワーポイントスライドをほぼ完成させ、テレビCMまで自作していました。彼らのチームは優勝こそ出来ませんでしたが、2位に食い込み、社長さんの評価も上々でした。評価もさることながら、困難な状況において、チームとしての責任を全うするためにやるべきことを自分で考え、早朝まで作業して成果を出したという事実は、彼自身の自信となったことでしょう。

 

自信と自主性、そしてKellogg

プログラムを設計するにあたって意識していることは、教えてあげる、という上から目線ではなく、生徒が他者と協力して何らかの成果を出すという経験を得られる環境づくりです。魅力的な環境があれば、生徒たちは成果を出してみようとするし、成果が出れば生徒たちは徐々に自信をつけます。自信がつけば、新たな興味が湧いてきて、自ら進んで学ぶようになり、自ら成果を求めていくようになるのではないでしょうか。経験に裏付けされた自信、そして自主性。こうしたものは、何かを「教えてあげる」だけではなかなか身につくものではないと思います。

これは何も高校生に限ったことではなく、ビジネスの現場で働くいい歳した大人にとっても重要なのかもしれません。そういう意味で、まさにKelloggというビジネススクールは、チームで成果を出すという経験が生み出される環境として良くデザインされていると思います。毎年多様なバックグラウンドの学生がエバンストンに集うと、入学前に共に旅行し、CIM Weekで協力してあれやこれやに取り組んで、秋学期が始まればケースディスカッション、課外活動のリーダーシップ、そしてめくるめくグループワークの数々が待っている… Kelloggで得られるものとして、Collaborateする機会、というのは良く言われることですが、Collaborateする経験を重ねることから生まれる自信と自主性も、大切な収穫になるように思います。

私は来年一年間、代表として同プログラムをリードします。私の下手くそな英語にもめげずに一緒に運営してくれている友人達、ご協力頂いている高校の先生方に感謝しつつ、同プログラムをさらに進化させ、来年一年間運営し切ることを、Kellogg生活中に成し遂げたい目標の第2番目としたいと思います。目標の第1番目は、ダイエットですね…

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