2013年2月アーカイブ

MMMプログラムについて

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MMM (=MBA + MEM) プログラム1年生のY.Kです。東北大学で理学修士を取得後、消費者消費財会社で商品開発に携わった後、私費で留学しています。今回は私の所属するMMMプログラムについて紹介したいと思います。
 
○基本情報
MMM (Master of Management and Manufacturing) プログラムとは、MBAとMEM (Master of Engineering Management) の2重学位で、KelloggとMcCormick School of Engineering (Northwestern大学の工学部) が共同で提供している2年制のプログラムです。「トリプルエム」と読みます。現在、1学年約65名の学生で構成されています。
Home page
http://www.mmm.northwestern.edu/index.html
Brochure
http://www.kellogg.northwestern.edu/Programs/FullTimeMBA/MBA_Programs/~/media/Files/FTMBA/2012/Kellogg-MMM-Program-Brochure-2012-2013.ashx
MMMの基本概念は、「Innovativeな (革新的な) 顧客価値を生み出し実行できる次世代のリーダーを育成すること」です。(個人によって考えの違いはあるでしょうが、一般的に)MBAでは経営に必要な幅広いテーマを学ぶのに対して、MEMではDesignとOperationという科目を中心に学びます。Designでは、美術としてのデザインではなく、革新的な顧客価値を個人、また組織として作り出す手法を学びます。また、Operationでは、工場の効率化ということだけではなく、ビジネスの“プロセス”をどう組めば顧客価値を最大化できるか(病院やコールセンターなどを含め)、そしてそこで作り出した強みを、どうビジネスの戦略として活用していくかを学びます。
MBAとMEMを取得することによって、「顧客価値を創造する→ビジネスモデルを作成する→実際に効率的に実行し、他社と差別化していく」という新しいビジネスを創り出すための一連の流れを学ぶことができます。


○学生のバックグラウンド、卒業後の進路
所属する学生のバックグランドは以下のようになっています。
・学位別
Engineering (工学部) 65%
Business (経済学部など) 19%
Arts and Sciences 1%
Other 11%
・その他
International 39%
Women 24%
通常のMBAより理系バックグラウンドの学生が多いです。前職についてはコンサルや食料品会社のマネージャー、元軍人など、多様性はMBA同様高いです。なお、授業内容で理系の内容を扱うわけではないので、高度な理系の知識やバックグラウンドを持つ必要はまったくありません。とはいえイノベーションやテクノロジーへの興味が強い学生が多いことは事実です。
Internationalや女性の比率も近年上がってきているようです。日本人は少なく、例年0-2人という状況です。(私見ですが、日本はトヨタを始めとして優れたオペレーションで知られており、授業でも何度か取り上げられているので、歓迎されるのではと思います。)
また卒業後の進路を通常の2Y-MBAと比較してみると、コンサルティングやHi-tech, 製造業が多く、Financial serviceやInvestment bankingが少ないという傾向があります。

○アカデミック
期間は通常のMBAと同様に2年間、6クオーター(9月から2年後の6月まで)ですが、MEMとの二重学位である都合上、コアクラスが少し多く、またIntegration projectという2年目のFallもしくはWinterクオーターに行うExperimental learningのクラスも必修となっています。具体的にはコアクラスはMBAが11に対してMMMは13 (Pre-termも含む。Turbo系をとらなかった場合)、またそれに加えDesignかOperationに関するクラスを4つとることが義務付けられています。
とはいえ、MBA側のクラスはMBAの学生と一緒に受けるため、MMMとMBAの垣根を感じたことは今までのところなく、むしろMcCormick側の授業が選べたりMMMならではのクラスがある分、選択肢が多く悩む場面が多いです。一方で、DesignやOperationのどちらにも興味がない方にはCoreが多い分不自由を感じる場面もあるかもしれません。
○課題活動
MMMの学生のための課外活動もあります。そのうちいくつかを紹介します。
・Thirsty Thursday
毎週木曜日に開かれるMMMのための飲み会です。季節によってコスチュームパーティー、トリビアパーティーをしたり、企業のリクルーターやAlumniが来ることもあります。
・MMM Ready Steady Go
CIM weekの前に2日間で行われるMMMのためのオリエンテーションです。リーダーシップワークショップ、シカゴのデザインコンサルへの訪問、シカゴボートツアー、ボーリングなど盛りだくさんの内容でした。
・Design Workshop
KWEST前の1日を使い、Designの基礎を学ぶワークショップです。3-4人のグループに別れ、ある課題をDesignの考え方を使って解決するプロセスを擬似的に学びます。
・MMM Case interview prep
1月上旬に戦略コンサルでのサマーインターンを目指す学生のために、MMM卒業のコンサルタント(McKinsey, Bain, AT Kearneyなど)が ケースインタビューの練習を手伝ってくれます。グループで練習を行うため、他の学生と比較した自分のレベルも確認することができ、残り期間でどの程度練習すべきかを知る目安にもなります。その他、MMMのためのFull time job offerもあるようですので、就職関連のOpportunityは多いのではと感じます。
それ以外にも、人数が少ないため非常にアットホームな雰囲気で、リクルーティングの忙しい時期に、授業の前にコーヒーとドーナツでみんなでお茶会をして近況を話したり、クリスマスパーティーをしたりすることもありました。
○MMMのPros, Cons
以下、私が半年間在籍して感じた、MMMのPros, Consをまとめてみました。
Pros
・MMMならではのOpportunityが多くある:先述したとおりです。
・就職活動の際に差別化になる:近年はInnovationが企業の競争優位性の重要な要素といわれており、そのプロセスを学問として学んでいるということは差別化要因になります。MMMの人数自体が少ないので、単に珍しいというのもあります。
・1年目のFall quarterにMMMの学生限定のOperationの授業が取れる。:Designing and Managing Business Processesという授業です。内容としては、”Operationが企業の競争優位性や顧客に与える価値に直接、強く関係しており、戦略上重要な点である”ことを学ぶのですが、大変深い内容で、私のOperationに対する考えが180度変わりました。現時点で私の中での最高のクラスです。また、ここで学んだ知識はコンサルのサマーインターンシップ受験時のケースインタビューにも役立ちました。
・MBAとして大人数、MMMとして少人数という2つのクラス環境を同時に体験できる:MBAで多様性の高い多くの人と関わる機会を持てると同時に、MMMで同じ興味を持つメンバーとの少人数の強いつながりを体験することができます。
・Integration projectの存在:DesignもしくはOperationの授業で学んだことを実際のビジネスに活用する機会があります。
・Ford buildingを使用できる:Ford buildingというMMMの校舎(正確にはMcCormickの校舎を間借り)を使用してミーティングや授業をするため、Jacobsに加えてもう一つ居場所を持つことができます。
Cons
・MMMの知名度が低い:MMMと聞いても知っている人が少ないため、毎回説明する必要があります。私は説明が面倒な場面では、MMMといわずMBAと言ってしまうこともありました。
・コアクラスが多く自由度が低い:Electiveを多く取りたい人にとっては自由度が低いと感じることもあるかと思います。
○最後に
以上、MMMについて私の視点でまとめました。私自身、まだ半年も在籍していませんので全て書くことはできないのですが、魅力が伝わっていれば幸いです。MBA取得を考えており、さらにInnovationやTechnologyの分野に興味がある方でしたら、是非受験されることをおすすめします!ここまでお読みいただきありがとうございました。
*MMMのコアクラスや受験プロセスは毎年変化していますので、受験時は確認をお願いします。

課外活動

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Class of 2014のY.S.です。1月のエバンストンは、最低気温がマイナス20℃になる日があったり、最高気温が20℃近くになる日があったり、寒暖の激しい日々が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。さて、Kelloggは他校と比較し、課外活動が活発に行われていることが特徴的だと思いますので、今回は、私が取り組んでいるいくつかの課外活動についてご紹介したいと思います。これを通じて、少しでもKelloggの魅力を感じ取っていただければと幸いです。

(1)    Inner City Mentoring Club(”ICMC”)
シカゴの貧困街にある小学校(Holy Angels)を定期的に訪問し、授業を行うボランティア活動です。Holy Angelsは生徒が全員が黒人で、治安が決して良いと言えない地域に所在しています。活動の目的は、Kelloggの学生との交流を通じ、子供たちの世界や考え方を広げ、彼ら彼女らの将来に対してポジティブな影響を与えることにあります。
ビジネススクールは、これまでの仕事や自らの既成概念から一旦距離を置き、ニュートラルに考えることが出来る場所だと思います。私は、時間的かつ精神的なゆとりが出来た中、これまであまり経験のなかったこのようなボランティアに挑戦したいと思いました。参加してから約半年が経過しますが、勉学では得られない学びがあり、非常に貴重な経験となっています。ICMCでの経験を簡単にまとめました。
*    コミュニケーション・プレゼンテーション力の向上
ICMCは、グループで授業内容を計画することから始まりますが、子供たちに興味を持ってもらいつつ、意味のある(=影響を与えることができる)授業の立案が求められます。また、子供たちの前で授業を行う際にも、子供たちの反応を見ながら、自分の言葉がどのように彼ら彼女らによってどのように展開され、伝わっているのか、意識しながらコミュニケーションをすることが必要です。これはビジネスでも共通して必要なスキルだと思いますが、英語環境かつ子供たちが相手だとよりかなり苦戦します。一方、試行錯誤しながらやる分、それ以上のやりがいも感じます。まだまだ目標は道半ばですが、子供たちが大人になった時に自分の言葉を少しでも覚えていてくれたらそれ以上の幸せはないと思います。
*    自分にエネルギーを与えてくれる
子供たちは、本当に素直で、廊下で私たちを見かければ50m先から私たちの名前を呼んで駆け寄ってきます。彼らには、大人の世界の差別という概念はなく、日本人である私にも先入観を持たず、分け隔てなく接してくれます。授業の時間一杯まで、「魚の絵を描いて」とか「日本語を書いて」とか様々なお願いをされます。なんか癒されます。ただ、6?7歳といっても、みんな自分の大きな夢を持っており、一生懸命話してくれたりすることには驚かされたりします。子供たちとの交流は、自分がいつしか失ってしまったものを気づかせたり、勉強で疲れたときなどは自分の気持ちををリセットしてくれます。

(2)    Admission Committee(”アドコム”)
Kelloggの魅力のひとつは学生主導にあると思いますが、アドコムはそんな魅力を象徴する組織ではないかと思います。アドコムは、選抜された学生数十人によって組織され、入学候補者の審査に直接関与しています。チームは、ReadingとInterviewに分かれていますが、私はReadingチームに属しています。詳細はあまり書けないのですが、アドコムの魅力等について記したいと思います。
ビジネススクールで勉強していると、やはり組織の最大の財産は「人」だと再認識させられる場面が多々ありますが、現役の在校生が、次世代の学生を真剣に選んでいくことで、Kelloggの組織としても強みが継承されているのかなと思っています。このように学生がこうしたプロセスの一端を担えるチャンスが与えられていることはKelloggの大きな魅力ではないでしょうか。
かなりの人数のアプリケーションを読み込むため、決して楽な仕事ではあるのですが、定められた基準の中で各アプリケーションに表れる個性やその出来の良し悪しが分散している様を見ると、コミュニケーションの難しさや重要性を身に染みて感じますし、物事を客観的に見る視点が養われる気がします。
また、アドミッションオフィスとも連携しながら仕事をこなしていくため、Kelloggの審査基準の他、アドミッションの戦略等、なかなか知りえないアドミッションの裏側を知ることもでき、とても興味深さを感じながら取り組んでいます。

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