4月18日(月)にマッキンゼーのシカゴオフィスのプリンシパルが、「異なる国・文化でポテンシャルを発揮する」と題した講演をケロッグで行った。同氏はドイツ、日本、米国でコンサルタントとして深い経験を積んでおり、ビジネスにおける文化面の影響を的確にとらえているようだった。
日本関係の話でインパクトのあったポイント:
(1)世界の企業文化のグローバル化は進むが、日本企業のグローバル化は非常に時間がかかる見込み
・理由は、年功序列のシステムが強烈であることと、日本というそれなりの規模のマーケットが存在し続けること
・一部の企業の英語公用化などの動きは例外に過ぎない
(2)アジア地域の統括拠点を作るというのはなかなか難しい
・シンガポールなどに地域統括拠点を置いた企業も多いがなかなか成功していない
・理由はアジアの国々が多様であること
(3)あえて言えば、日本人は上海を拠点に考えるのも良いのではないか
・中国の成長力を考えれば、日本と韓国はいずれ米国にとってのカナダのような存在になる
・中国がさらに成長したとき、中国市場にうまくアクセスできる立ち位置にいる必要がある
なお、同期のHO氏がメモしたポイントも追記
・結婚して子供ができると、世界中を回って仕事をするのは難しくなる。若いうちに色々な国で色々な国籍の人と働く経験を積むべし。スキルや知識を付けてから行こうとか考えていてはだめ。実体験でしか本当のスキルや知識は得られない。チャンスがあれば、背伸びすることになっても行った方がいい
・こまめに環境を変えて仕事をすることは、短期的なキャリアという側面だけで見ると、マイナスになる場合もある。リスクをとることになるので。しかし長期的に見ると、むしろどの環境でも働ける力が身についているので、非常に有利な強みとなる。ただ知識を持っているだけでは、成功の可能性は上がるかもしれないが、成功は担保されない
・インターナショナルな環境で順応するためには、とにかく国や文化を理解できないといけない。その国の言語を学んだり、信頼関係の構築の仕方を知るところから始めるべし。信頼関係を得る方法として、例えば、ドイツではシステマチックに説明し、日本では忍耐を持って関係構築に努め、米国ではトップダウンのビジョンが利益のボトムラインにどういう影響があるかを強調する必要がある。ドイツでは結果よりもプロセスを重視する傾向があるし、日本ではメカニカルなビジネスよりも、深い信頼関係の構築を重視する。米国は良きコミュニケーターであることや結果を重視する。各国の教育制度も深い影響を与えている
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