3/17-3/25に、Business Leadership Clubが主催する、PatagoniaでのLeadership Expeditionに参加してきました。(移動前後泊も入れると3/15-3/27)Patagoniaでハイキングを楽しむ!という単純な目的で参加したこのプログラム、実はNOLS(National Outdoor Leadership School)というアウトドアでのリーダーシップ教育で知られている組織によって運営されているかなりintensiveなコースだったのでした。いわゆるリーダーシップだけでなく、”Dress effectively for wilderness conditions”という基礎の基礎から始まるアウトドアスキルも伸ばすことが期待されています。ちなみにPatagoniaとはチリとアルゼンチンにまたがるエリアですが、今回訪れたのはより観光地化されいないチリ側のPatagoniaです。私を含めて5人のKellogg生が参加しました。

さて、プログラムの内容ですが、5人に対して2人のインストラクターがつき、山の中を地図を頼りにメンバーが協力してハイキングをします。9日間をアウトドアで過ごすため、当然バストイレはなく、食料・テントなどは全員で分担して運ばなければなりません。ここでインストラクターは地図の読み方やアウトドアでの調理、テント設営などを教えたり、ルート探しを手伝うだけではなく、Leadership Coachの役割も持っていて、グループの運営についてもアドバイスをしてくれます。具体的な動き方としては、毎日”Leader of the day”を決めて、そのリーダーを中心に目的地・ペース・ルートを決めます。ルートといっても、道はないので、所々で川をどう渡るか、茂みは進める程度の深さか、急勾配を登れるかなどの判断が必要となります。また、グループメンバーの健康状態や進むスピード、休憩の頻度や長さに気を配るのもリーダーの役目です。そしてメンバーはリーダーに従うだけでなく、”Active Follower”として、リーダーの判断をサポートしたり、誤りを正したりと、グループ全体が正しい方向に進むように積極的な関与が求められます。一日の終わりには全員でミーティングを開き、リーダーがその日の総括をした後にメンバーとインストラクターがリーダーシップについてのフィードバックをします。意外とみんな率直な意見を出し合って、疲れているはずなのにミーティングは長引きがちでした。
私はアウトドア経験がほぼゼロだったため、テント設営はもちろん初めてでしたし、周囲の地形から地図上での現在地を推測することも全くできず、当初は”Active Follower”となることにも苦労しました。そんな状態で4人目の”Leader of the Day”となったので、判断に時間がかかったり、特定の人にルート探しを頼ってしまったり、自分でも反省点の多いリーダーでした。ミーティングでは、目先のルート探しに気をとられて全体像が見えていなかったことと、判断の遅さを反省点として挙げたのですが、メンバーからは特にコミュニケーション不足を指摘されました。確かに、グループを”リード”するのに必死で一日のほとんどを列の先頭にいたために、後方のメンバーとの会話がほとんどなく、ペースや進路に関して彼らとの情報共有が圧倒的に不足していたのでした。こういったフィードバックを受けることで、自分では気付かなかった点を発見することができたことはよかったと思います。私は、Leader of the Dayを2回経験できたので、2回目はこのフィードバックを基に、アウトドアスキルレベルが若干上がったことも併せて、リーダーとしての役割を比較的まともに果たすことができました。メンバーからもポジティブなコメントをもらえ、1回目のフィードバックをきちんと活かすことができたことが、自分としては満足でした。
と、なんだかストイックなトレーニングに聞こえますが、根本的にはPatagoniaの大自然を同級生と満喫するという、とっても楽しいハイキングでした。たまたまメンバーもアメリカ人(白人)、アメリカ人(中国系)、カナダ人、ベネズエラ人、日本人の私にインストラクターがチリ人、ブラジル人とダイバーシティに富み、特にブラジル人のインストラクターのノリはサンバの国のイメージそのままで、笑いが絶えませんでした。それから私にとっては、scouting(ルート探し)が探検のようで、かなりわくわくしました。行き詰まったときに、どちらの方向に進むのがよいのか、偵察して見極めるのです。そして、私達が通った道は、徒歩で何日も歩かないと辿り着かないルートなので、簡単には手に入れることのできない貴重な景色を堪能することができました。ハイキング中、誰にも出会わず、最終日(9日目)、道路に出たところで馬に乗って犬を連れた地元の人に一人遭遇しただけ、というくらい人里離れたところなのです。今回のハイキングを振り返って、峰を下っているときに雪が降り始め、行き先が見えなくなって遭難しかけた?り、膝上までの深さの川を何度も渡ったり、手がかじかむほど寒い中テント設営をしたり、川の水を汲んできて調理をしたり、シナモンと間違えてカレー粉の入ったオートミールを食べたりしたこと全てがいい思い出となりました。アウトドアが好きだったり、とにかくPatagoniaに行ってみたかったり、同級生とのサバイバル共同生活を送りたい人にはぜひお勧めしたい春休みの過ごし方です。
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