2010年12月アーカイブ

2年生 (Class of 2011) のMNです。
前回の投稿からだいぶ間隔が空いてしまいましたが、今回から私が実際に履修したExperiential Learningのコースを紹介します。今回はSustainability Labです。


KelloggはSocial Enterprise(社会問題の解決を目的としたビジネス)に近年特に力を入れており、それに伴って新しいコースが次々と開講されています。Sustainability Labもその1つであり、2009年に開講された非常に新しいコースです。


本コースでは、Sustainability関連の課題を抱える実際のクライアント企業からの要望に応じて、10前後のプロジェクトが設定されています。それに対し、学生は自分の興味及び過去の経験に基づき、プロジェクトの志望順位を決定します。最終的には学校側が、1チーム3-5名になるように学生をプロジェクトにアサインする仕組みとなっています。クライアント企業の業界及びプロジェクトの課題は多岐にわたっており、例えばIT企業に対するエネルギーモデリングソフトウェアに関する市場調査、施設メンテナンス・サービス企業に対するSustainability戦略の策定、地方公共団体に対する産業廃棄物処理の計画策定等々、様々なプロジェクトがありました。

 

Marketingという分野は様々な要素から構成されている。顧客の心をつかむ広告やTV CM、プロモーションキャンペーン、チャネルマネジメント、プライシング、顧客のニーズを把握するための顧客サーベイなどなど。これらはどれも、ビジネスの成功、とりわけ、セールスサイドからの売上、利益を最大化するために不可欠なものである。ただ、たくさんの要素から構成されているだけに、Marketingを正しく行うというのは非常に難しい。軸となる戦略もなく、ただ、やみくもに広告を出してみたり、とりあえずロイヤリティプログラムを始めてみたり、売れないから価格を下げてみたり、何のためかわからないサーベイを行ってみたり。効果の上がらないMarketingをしている企業は少なくない。

Marketingの軸となる戦略を組み立てることが、どのMarketingの要素にフォーカスすべきかの優先順位づけをし、正しいMarketingを行うことを可能にする。このコアとなる戦略の作成について学ぶのがKelloggのMarketing Strategyである。KelloggのMarketingの二大看板教授である、Calkins教授とHennessy教授が担当しているが、ここでは、私が実際に受講したCalkins教授の授業の話を紹介したい。

ビジネスを勉強する過程で脇役になりがちなトピックとしてあるのが、リスクマネジメントである。せっかくビジネススクールに来たのだから、StrategyやMarketingといった花形の教科を学びたいのは当然の欲求であるが、ビジネスリスクに対する理解を抜きにして、正しいStrategyもMarketing planも作ることは難しい。グローバルのビジネス環境において、特に大きなリスク要因の一つは、為替である。どんなにビジネス自体が成功していても、円高が進めば輸出ビジネスは大打撃を受け、円安が進めば輸入ビジネスが大打撃を受ける。輸入商品の10%のコスト削減を達成するために一年間努力をしてきたのが、為替が10%変動してしまったために、結果的なコストは全く変わらなかったということが起こりうるのである。

この恐ろしいビジネスリスクである為替がどのようなメカニズムで決まり、どのような手法でそのリスクを最小限にするかを学ぶのは、将来のビジネスリーダーには不可欠な訳だが、それを易しく楽しく学べるコースがKelloggにはある。Rebelo教授のInternational Financeである。まず、この教授の話はとにかく面白い。教授になっていなければ、漫談家になれただろうというくらいの話の天才である。一時間半、彼の話を聞いていても飽きることは全くない。とはいえ、彼が話すネタはもちろん、ただの漫談ではなくて、全て、授業の内容に結びついている。2007年にProfessor of the Yearに選ばれた、Financeの名物教授だ。

利益を上げるための最も簡単な手段の一つは価格を上げることである。しかし、価格を上げ過ぎれば、顧客は商品を買わなくなり、かえって利益は落ちてしまう。むしろ少し価格を下げた方がたくさん商品が売れ、利益が上がる可能性もある。利益最大化のための価格設定というのは非常に難しい。

価格を設定する方法には色々ある。一番簡単な方法はコストに30%のマージンを乗せようという形で、売り手側のガッツフィーリングでマージン率を決めてしまう方法である。顧客側の視点を全く考慮していないという点でこのアプローチは理想とは程遠い。他にも競合の価格を参考に、それより少しだけ安い価格設定をする方法もある。これは過剰な価格競争を招きかねないし、そもそも競合が合理的な価格設定をしている保証はどこにもない。もう少し科学的な手法を使いたいなら、ミクロ経済学の需要と供給のカーブを作って、均衡価格を調べる方法もある。しかし、そもそもこの需要と供給のカーブを作ることは並大抵の作業ではない。少しリサーチすれば手に入るような代物でない。

このように本来は一筋縄ではいかないPricingなのだが、Kelloggには簡単かつ実用的な価格の設定のアプローチを学べる授業がある。それがEric T. Anderson教授の”Sales Promotion & Retailer Behavior”である。まず、この教授だが、いわゆる理系オタクである。Northwestern大学、Stanford大学でEngineeringを学び、MITでMarketingのPhDをとっている。授業でも常にScientificなアプローチをこよなく愛し、議論の進め方は非常にロジカルだ。いわゆる、Marketingの教授にありがちなEntertainerではなく、彼の授業には実用的なコンテンツがたっぷり詰まっている。

はじめまして、Class of 2012のMK♀です。

今回は、もうすぐ終わろうとしている第1クオーターの授業と雑感についてご紹介したいと思います。 

ご存知のとおり、Kelloggの第1クオーターはWaiveをしない限りコア科目を履修することになります。私の第1クオーターのスケジュールは以下のとおりでした。

月曜日・木曜日

8:30-10:00    ビジネスストラテジー

10:30-12:00 アカウンティング

 

火曜日・金曜日

8:30-10:00   マーケティング

13:30-15:00 不確実性下における意思決定(統計学)

 

水曜日(お休み)

 

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