GIM JAPAN 2010を終えて...

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Class of 2011のKIです。今回は自分の2年間のKellogg生活において、間違いなくハイライトの一つになるであろうGIM (Global Initiative in Management) Japanプログラムでのリーダーシップ経験に関して書きたいと思います。プログラムの中身に関しては校則もあり、且つ訪問先企業との絡みもあるので詳述は避けますが(すいません)、このプログラムを通じて何を学んだか、何を得ることができたかという点にフォーカスして書いていこうと思います。

先ず、GIMの説明ですが、GIMはGlobal Initiative in Managementという冬学期の選択科目の一つです。1月から3月中旬まで特定の地域・国の歴史・文化・経済・ビジネス等に関する講義を3時間/週のペースで約10回行った後、3月中旬から下旬の春休み期間を利用して実際にその地域・国を実地研修の為に訪れ、最後に4-6人のグループ毎に自ら定めたテーマに沿って論文を纏めて締め括るというプログラムです。2010年度は南アフリカ・ブラジル・中東・インド・中国・東南アジア・日本と、発展途上地域におけるヘルスケア支援を目的としたザンビアの計8つのプログラムの中から選ぶ格好になっていました。GIMが他の選択科目と絶対的に違う点はカリキュラムの構成、授業で使うケースやリーディングの教材、ゲストスピーカーの招聘、実地研修での訪問企業の選定・アポ取り・旅程のアレンジ等これら全てを学生リーダーを中心に、参加している学生全員で作り上げていくということで、Student-Drivenのケロッグのカルチャーを体現している目玉授業の一つであることは間違いないと思います。

自分はGIM Japanを選び、且つそのメインリーダーを同じく日本人の同級生と一緒にやったわけですが、少なからず周りの友達から「折角の機会なのにどうして日本を選ぶの?日本のことはもう良く分かっているだろ??」と突っ込まれました。確かに、まだ一度も行ったことがない地域であるアフリカや南アメリカへの興味は大いにあったものの、自分の中ではなぜGIM Japanを選ぶのか?、且つなぜそのメインリーダーをやりたいのか?という点において明白な理由があったので迷いは一切ありませんでした。(以下が主な理由。)

1) ケロッグコミュニティへの貢献

自分はケロッグという学びのコミュニティから本当に多くのことを学んでいるにも拘らず(TAKE)、それに見合うレベルの貢献(GIVE)ができていないのではないかという思いがあり、GIM JAPANで自分の経験・知識を最大限レベレッジすることによりケロッグコミュニティに対する借金を少しでも返しておきたいと思った。

2) リーダーシップスキルの実践的向上

メインリーダーとして多国籍のチームを率いる中、日本での生活をベースにして培われてきた自分のリーダーシップスタイルがどれだけ通用するのか、通用しなければ、どう変えていけばよいのか、実践的に探っていきたいと思った。

3) 日本に興味がある同級生とのネットワーキング

ネットワーキングもビジネススクール生活の重要な要素。日本に興味を持っている同級生達と仲良くなっておかないと勿体無いのは言わずもがなですね。

4) “日本”の再確認

カリキュラムを自ら作成するということで、外国人が日本に関して学ぶ際にどういうポイントに興味があり、どういう角度で学びたいと考えているのか知っておきたかった。又、同級生との議論を通じ日本の強みや弱み、今後のあるべき姿等を再確認したかった。欲張りを言えば、その過程の中で日本人というアイデンティティをもつ自分がグローバルなビジネスリーダーとして今後活躍できるようになるためにはどのような立ち位置で勝負していくべきかを考える一つの契機ともしたかった。

 

実際にリーダーに選ばれて活動を開始すると準備から講義開始、最後の研修旅行と10月から3月までかなりの時間的・精神的コミットメントレベルが求められ、特に3月の実地研修出発直前は学期末試験の準備や渡航準備との間で、「どうして1日は24時間しかないんだ?」「人間はどうして睡眠という行為が必要なんだ?」と嘆きたくなるくらい自分の人生でも一番寝不足な日々を過ごしたという感じでした。

日本へ現地入りしてからも、スケジュールを結構キツキツにしている中で、次から次からへと飛んでくる45名の同級生からの質問や種々要請、訪問企業へのフォローアップ等々を、千本ノック状態で無心にボールに喰らいつくようにこなしていくうち、あっという間に2週間が過ぎて米国へ戻ってくるという感じで、ホントあっという間でした。一緒に旅する同級生からも「折角の日本をちゃんと楽しんでいるか?」と度々聞かれたのを覚えており、傍から見ると「大変そうだなー、かわいそうだなー」とか思われていた可能性は大なんですが、実は自分の人生の中でもこれほどの充実感・満足感を得られた旅はそうは無かったぞと思えたのがGIM JAPANの率直な感想と言えると思います。

じゃあ、なぜそう思うことができたのか?それは間違いなくその苦労を補って余りある収穫があったからに相違なく、改めてその収穫に関して今から振り返ってみると、色々有りすぎて困るのですが、以下のポイントに集約できるのかなあと思う次第ですかね。(当然、上述のWhy GIM Japanにも関連してきますが・・・)

A) リーダーシップに近道なし

リーダシップ力というのは実践を通してしか磨かれないと個人的には思っており、例えばゴルフスイングと同じで、どんなにスイング理論に精通していても実際にティーグランドで素晴らしいドライバーショットが打てる保証はなく、実際にボールを打ちながら正しいスイング理論に基づいたスイングを度重なる練習で体に覚えこませていくことで身につくもの。その意味においてはGIM Japanはリーダーとしてティーグランドで何度も何度もドライバーショットを打たせてもらう機会があり、成功も失敗も含めて本当に為になる実践経験を積むことができたなあ…と。

又、改めて認識したのはリーダーとして大切にしなければいけないコアの基本動作は日本でも米国でも恐らくその他のグローバルチームでも基本的には一緒だということ。例えば、自分の存在意義を認めさせ皆からの敬意をきちんと獲得することだったり、小さくてもいいから成功体験を共有して一体感を醸成したりすることだったりする訳だけど、リーダーとして何に気をつけなければいけないか、何を考慮しながら行動すればよいのかというベースの部分に関しては日本での生活を中心に養ってきた自身のリーダーシップスタイルで大凡問題ないと思えたのは大きな自信になった。一方、日本人が恐らく最も不得手としている部分だと思いますが、英語力不足も含めてコミュニケーション力やプレゼンテーション力は今後の課題だなあとつくづく実感しました。(これも場数を踏むこと、同じ失敗をしないように気をつけることで体で覚えていく部分もありますよね…。)

B) ネットワーキングを超えて

元々、ネットワーキングという言葉は利害中心の響きが自分には感じられて、どこか好きになれませんでしたが、GIM Japanに一緒に参加した同級生とはそんな自分の利害関係云々を超えた素晴らしい友人になれたのは貴重な財産です。GIM Japanでは色々想定外のハプニングもおきましたが、そのようなハプニングを一緒に乗り越えていくことで得られた”同じ釜の飯”的な一体感はまさにPricelessですね。

C) ガンバレ、日本

日本人の自分が言うのも手前味噌な話ですが、米国他自分が訪問したことのある国の人々と比べて改めて日本人の礼儀正しさ、協調性、お持て成しの心に魅せられました。一方で、それらの日本人の長所と表裏一体なのかもしれないけど、日本人ってホント真面目すぎるというかナイーブだなあと感じてしまう場面に何度か出くわしたたのも事実です。自分もバリバリの日本人なので同じ穴の狢にカテゴリーされるだろうし(えっ異議あり?、笑)、個人的にはそんな癒し系の国民的気質が好きだったりするんですが、日本人が、日本企業がグローバルな競争環境の中で世界と伍していくためには”タフネス、強さ”がどうしても必要で、この”強さ”を日本人な”慮り”的な美徳を維持しながらどう身につけてバランスさせていくのか…、これは自分自身もそうだし、日本人全体にとっても今後の課題なのではないかという意を強くしました。(ワールドカップも来月から始まりますが、サッカー日本代表も同じような課題を抱えているような…笑)

又、京都他日本の名所を旅して改めて日本的な自然美・伝統美のようなものに感じ入っている自分に気づいた。これはもう理屈とかロジックではなくて素晴らしいものは素晴らしいという世界。現在ビジネススクールで理屈とロジックばっかりを詰め込む生活を続けている反動なのかもしれないが、人間である以上情緒と感情を生活から切り離すことはできないという極めて当たり前のことを再確認。組織目標に向かって人の心を動かし行動を促すことがリーダーシップの要諦だとすれば、理屈やロジックよりも情緒や感情が大切になってくるのは明白で、だからこそリーダーシップってアートの側面が大きくて難しいし面白いんですよね?。

何れにしても、齢30を過ぎて、これほど自らの価値観に影響を与えてくれるような経験をし、気づきをもらえることができるとは思っていなかったので、ホントそういう意味ではGIM Japan、に大いに感謝。このブログの読者の方には今後ケロッグを受験して頂くような方も多数含まれていると思うので、合格・進学の暁にはGIM JAPANぜひお薦めですよ!!

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このページは、KIが2010年5月30日 23:11に書いたブログ記事です。

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