2010年2月アーカイブ

Kellogg Marketing Conference

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Picture1sma.jpg去る1月22、23日と二日に亘ってKellogg Marketing Conferenceが開催された。Marketing分野で世界一のKelloggが主催するこのConferenceは参加者約700名の盛大なイベントで、入学前から興味があったので迷わずSign upした。今年のテーマは“Stay relevant.  Don’t just keep up.  Move ahead.”和訳すれば「的確に消費者ニーズに答える。周りのペースに合わせるのではなく、集団から抜け出せ。」と言ったところか。世界的な不景気で世の中が混沌とし、また様々な情報が氾濫する現代において消費者の心を的確に掴みInnovationを駆使して他にはない(マーケティング)ソリューションを提供するというお題である。第1日目はChicago Campusにて企業、Kellogg卒業生のみ対象にKellogg教授陣からのMarketing最前線の報告やゲストスピーカーによる招待講演が行われた。そして第2日目はEvanston Campusにおいて、さらに細かいテーマに分けてパネルディスカッション形式で意見交換がなされた。例年通り、チョコレートのHershey会長兼CEOやRed Lobster、Olive Gardenなどを手掛ける世界最大のレストランチェーン運営会社Darden RestaurantsのCOO等経済界の大物が名を連ねた。


http://www.kellogg.northwestern.edu/MarketingConference/marketing_conference.html

私が個人的にプログラム全体から感じ取った共通のテーマは「社会貢献とそれへの消費者の主体的参加」である。米国では社会・Communityへの寄与度が企業価値を測る大きな柱として定着しており、企業が社会に施した善を一般消費者が商品・サービスの購入という形で間接的に評価している。ただ、昨今のトレンドは更に踏み込んで、一般消費者が直接的に商品、サービスを通じてCommunityに貢献することができるビジネスモデル・仕掛けが鍵であると言う訳だ。例えば、Luna Barという女性向け健康食品のプロモーションでは、ファンクラブを設立してActive Lifeを送る会員同士が自己啓発できるPlatformを提供したり、またがん予防効果のある食品を供給しつつ、会員らによるBreast Cancer Fundへの支援活動をサポートする。一般的に日本のビジネストレンドはアメリカの後を追っていると言われるので、近い将来、日本でもこれが主流になるのではないだろうか。

話が少々脱線するが、このようなトレンドが生まれる要因の一つとして文化的違いも見逃せないだろう。そもそも、米国人はボランティア活動に対して非常に前向きで、地域社会はもちろんのこと世界レベルで恵まれない人々に手を差し伸べるべきというメンタリティーを持ち合わせている。このボランティア精神は宗教観から来ている側面も大きいと思われる。ここで興味深いのは、日本人は一般的にモラルが高く人助けを善とする国民性であるにも関わらず、このような動きが相対的に少ないことである。これは日本が歴史的に単一民族として長らく発展し、その対象が内向きであることに起因しているからではないかと思う。従ってGlobal Communityの一員として日本の成長を考えたとき、国民一人ひとりがグローバル視点で社会貢献の価値を理解し、主体的に実践する必要があるだろう。そしてその動きを牽引するビジネスリーダーの果たす役割は殊更重要になる。

「ハウス・オブ・ブルース」は、シカゴのブルース/ジャズの中心地といわれるクラブの1つだ。シカゴ市街の中心にあることもあって、かねてより訪れたいと思っていた。そのハウス・オブ・ブルースに、とあるきっかけで行くことができた。

チケットは23ドル。開演時間となり、ブロードウェイのミュージカルの劇場を一回りか二回り小さくしたようなステージに、小柄なアジア人の女の子が登場した。従えるアメリカ人のバンドメンバーに比べて、どうしても小柄に見える。客層は、アジア人9割といったところ。自分はその女の子が日本人だと知ってはいたが、米国に暫く暮らしてアジア人を一括りに見る癖が付いてしまったせいか、彼女に対して「日本人」というよりは「アジア人」という印象を持った。

彼女は、英語のポップスを4、5曲ほど続けて歌った。どれも知らない曲だった。
彼女のMCの一言目は「So close!」だった。観客との距離が、普段より大分近いと感じたのだろう。確かに、ライブハウスに近い空間だった。

彼女が観客に英語で語りかけるのを見るのは初めてだったが、自然だった。彼女は、米国で良く出会うABC(American Born Chinese)などアジア系米国人や米国に永住権を持つシンガポール人などと似た雰囲気を纏い、彼らが形成するアジア系コミュニティーにも自然に溶け込めそうだと感じさせた。

「I’m bilingual, so are you ready for some Japanese songs?」と彼女は言って、「光」、「SAKURAドロップス」といった日本語の曲を歌い始めた。観客が沸いた。やがて「First Love, please」といった叫びが会場のあちらこちらから上がった。スクリーンには「Utada」の文字がきらめく。

彼女の米国でのパフォーマンスはいろいろな点で割り引かれている。チケットの価格、音響設備の質、観客動員数など、全て日本での公演を大幅に下回る。「宇多田ヒカル」という確立したブランドも、「Utada」という未知数のブランドに置き換わる。それでもその場所に彼女がいたのは、やはり彼女がそこにいたいと思っているからだと感じた。彼女がその場所で見せた顔は、日本での顔とは少し違うはずだ。彼女は、ずっとその顔を求め続けてきたのではないか。2004年の米国デビューアルバムのタイトルを「EXODUS」としたのもそうした気持ちの表れではなかったか。

彼女がFirst Loveを歌い出すと、驚いたことに多くの観客が日本語の歌詞を口ずさんでいた。香港、台湾、韓国、シンガポールなどでもヒットした曲だ。Automaticのイントロが流れ始めると会場はさらに盛り上がった。

12年前の1998年夏、大学3年生の自分はニューヨークにいた。2カ月間、自己確認作業をして進路を判断しようとしていた。帰国すると、ニューヨークで知り合った友人から、新人アーティストの曲を勧められた。「英語が上手い、15才の女の子のデビュー曲だよ。」宇多田ヒカルのAutomaticだった。

彼女の登場以来、一青窈 、BOA、クリスタル・ケイといったバイ/マルチリンガルのアーティストが増えた。iTunesなどで探せば、英語の堪能な日本人アーティストを数多く見つけることができる。そうしたアーティストは、以前の邦楽に「混じっていた」英単語ではない、異質な文化的背景を感じさせる言葉を紡ぐ。

こうした変化を考えると、2つの疑問が生まれる。第1に、異質な文化をリアルに感じさせるものに対する需要が日本に生まれているのか。日本人アーティストは、日本市場の需要に応えてこそ存在できる。これまでの日本市場において、英語の歌詞などは曲にスパイスを加える程度のものでしかなかった。それが変わったのか。第2に、近い将来のアジアにおいて、汎アジア的なトレンドがローカルな市場をリードすることがありえるのか。

仮説を考えてみよう。1点目については、YESだ。日本市場では、文化の成熟、細分化が進むにつれ、よりリアルなものが求められるようになってきている。R&Bのグルーブ感であれ、単に英語の歌い方であれ、歌い手が、生まれや育ちの関係などからその文化的な背景まで取り込み、本物のエッセンスを加えた表現をすることが求められるようになってきた。

2点目を考えるにはより長期の視点が必要だ。これまでアジアのトレンドは日本がリードしてきた面が大きい。しかし、今後、アジア経済の融合と日本の相対的な影響力の低下がさらに進めば、アジアの文化的トレンドはアジアの先進経済圏と米国を結ぶ面の上に形成されるものにけん引されていく可能性がある。日本で異質な文化に対する受容度が高まりつつあるのは、そうした動きに対応する兆しとも捉えられる。

国レベルの市場特性に加えて国境を跨ぐ地域レベルの市場特性を有する新たな複合市場が形成されれば、マーケティングはクロスボーダーな取り組みとなり、消費者に対する洞察も、これまでとは異なる視点が必要になってくる。加えて、ネットの発達は、そうした動きを後押しする方向に働く。ただ、そうした変化がどの程度の速度で起こるのかという点を読み解くことは簡単ではない。
http://www.houseofblues.com/tickets/eventdetail.php?eventid=60568
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Prelude of Asiatic Live

House of Blues is one of the most popular blues/jazz clubs in Chicago, located in the center of the city. I always wanted to visit and recently I finally got the chance to go.

The ticket was 23 dollars. The stage was somewhat smaller than those of Broad Way theaters. When the show started, an Asian girl appeared on the stage. Compared to her American band members, she looked quite tiny. Audience was about 90% Asian. I knew that the girl was Japanese, but I had an impression that she was “Asian” rather than “Japanese.” This is probably because after living in the U.S. for a while, I started to recognize all Asians as one group.

She sang 4, 5 English pop songs. I did not know any of them. “So close!” Those were her first words she spoke. She must have felt that the distance between she and her audience was much closer than what she is used to. The place indeed had a good live house feeling.

I have never seen her speak to the audience in English. She was natural. She had a similar vibe as ABC (American Born Chinese) or other Asians that live in the U.S have. I felt that she would naturally fit to any Asian communities in the U.S.

“I’m bilingual, so are you ready for some Japanese songs?”
She started to sing Japanese songs such as “Hikari” and “SAKURA Drops.” The cheer got louder. “First Love, please!” People screamed from different parts of the floor. The screen projected glittering letters of “Utada.”

Her performance in the U.S. is discounted heavily in many aspects. The price of the ticket, quality of audio equipments, and number of audience all fall below the level she can expect in Japan. The outstanding brand “Utada Hikaru (in Japanese characters)” is also substituted with “Utada,” a brand with value difficult to estimate. Nevertheless, I felt she was there because she wanted to be there. The face she showed that night should have been a little different from what she has in Japan. She has always sought other ways to express herself. If not, why would she name her U.S. debut album “Exodus”?

When she started to sing First Love, surprisingly, a lot of people sang along in Japanese. The song was also a hit in Hong Kong , Taiwan, South Korea, and Singapore. When the intro of Automatic started, the crowd got even louder.

In summer 1998, 12 years ago, I was staying in New York for two months. I was a junior in college and was trying to put my thought together about my path after college. When I got back to Japan, a friend recommended a song of a new artist. My friend said, “It’s a debut song of a 15 years old girl who speaks fluent English.” It was Utada Hikaru’s Automatic.

Since the advent of Utada Hikaru, many bi/multilingual artists, such as Hitoto Yo, BOA, Crystal Kay gained popularity. If we search online services such as iTunes, we can easily find Japanese artists such as Emi Maria, Jay'Ed, BENI, May J., Emyli, and Kagami Seria, who are bi/multilingual. Those artists spell lyrics that are different from those of previous artists that used English just to add flavors to songs. The new artists deliver some very different foreign cultural context.

Thinking about such changes in the pop culture, two questions arise. First, is there a new demand in Japan for things that deliver different cultural context? Japanese artists (or artists based in Japan) can only exist by meeting the demand of the Japanese market. Second, in the near future in Asia, is there a possibility that pan-Asian trend will lead local markets?

Here are some hypotheses. The answer to the first question is yes. In the Japanese market the pop culture is getting matured and increasingly segmented. As a result, people are demanding things that are real, be it the groove of R&B or simply how the English lyrics are sung. Artists are required to express things that contain the essence of realness that artists acquired through their life.

Second point will require more long-term perspective. To date, Japan has had significant influence on pop culture in Asia. However if the convergence of Asian economy and relative decline of Japanese influence continue, Asian cultural trend might be led by things that are born in the area connecting advanced Asian economies and the U.S. The increased Japanese acceptance towards exotic cultures might be understood in such context.

If such new compound market, a market that has both country and regional level properties, develops, marketing will be a cross boarder effort and consumer understanding will require new perspectives and insights. Advancement of network technology will accelerate such trend. The difficult question to answer is how fast such change might happen.

受験生への応援歌2010

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1年生 (Class of 2011) のMNです。

Class of 2009のIMさんが非常に素晴らしいメッセージを以前書いているので、かなりのプレッシャーではありますが、私からもささやかながらメッセージを贈ります。ただし今回のメッセージは、特にリアプリカントの方々に読んで頂ければ幸いです(理由は後述)。

 

National Flag.jpg

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