(前回はこちら)自分にとって1年間を通して最もエキサイティングなシーズンがやってきた。NBA(プロバスケ)プレーオフ(本記事執筆は5月中旬)。ガキの頃から大好きで、でも衛星放送が無くて見れず、大人になったらなったで時差もあって働きながらはそうそう見られなかった。それを全試合ゴールデンにリアルタイムで見られる。こんな幸せ人生であと何度あるだろうか。Where amazing happensのCMなんて見てると、何だか、脳幹がジーンと痺れてきて、自然と緩―い感じで満面の笑みになってる自分がいる。至福の2ヶ月。

余談だが、僕が昨年の夏休みにKelloggで行われたNBA選手育成プログラムでインストラクターとして受け持たせて頂いた選手の方が現時点(5月中旬)でまだ勝ち残り、ご活躍されている。私服を着て一生徒として普通に一生懸命NPVやIRRの計算について学んでいた彼が、こうやってコートの上で鬼神の如き活躍をする姿をテレビで見るのは、なんだか不思議な感覚であると共に、超一方的に、何だか勝手に嬉しい。こういう非日常な体験こそが正にMBAの醍醐味で、改めて、来て良かったなと思った一つの瞬間だった。
さて、Kelloggブログ始まって以来の長編シリーズもついに最終回。打ち手の後半戦。そして、僕のKellogg在校生ブログでの記事執筆もこれが最後になると思います。(多分…)
8つの成功の鍵
1. ターゲットを戦略的に絞り込め
2. アメリカ人の就活プロセスに完全に乗っかれ
3. アメリカ人化しろ
4. ネットワーキングを強みにしろ
5. サマーで取りに行け
6. レジュメを限界まで磨ききれ
7. 面接は「完璧の五歩先」まで作りこめ
8. モチベーションマネジメント:自分を奮い立たせ続けろ
KSF6.レジュメを限界まで磨き込め
レジュメはどんなに強調しても強調しすぎることはないくらいマジでクソ重要
· 実力、英語力、キャラなど一切に抜きに、この紙一枚だけで面接に呼ばれるかどうかが決まる
· 面接もレジュメをベースに行われるし、オファーの判断の際も結局最終的に手元にある判断材料はレジュメ
· 要は、MBA出願に於けるエッセイぐらいの重さ(たった一枚なのに)
書き方次第、磨き込み方次第で全く違うものになる
· 基本は「中身(経験/実力)」×「デリバリー(レジュメでどう書くか)」
· このうち、前者は80点なら80点でほとんど変えようが無いが、後者の要素は0%から100%まで振れる。結果として、採用側からの見え方が0点から80点まで変わり得る
· 本当に書き方次第で「パッとしねえone of them」、「別にこの業界の経験大して無さそう」から、「こいつすげえ逸材!」、「是非欲しいexpert!」まで変わり得る(もちろん、本来持ってるもの以上にはならないが、本来持ってる物が書き方を誤るとゼロになり得るという事)
また、外国人が努力と工夫次第でアメリカ人に勝てる数少ない分野
· その場での即興の地力英語力勝負の要素がある面接と違い、事前に他人の100倍時間を掛けることが可能で、且つ専門家(カウンセラー)の知見をレバレッジ可能
· レジュメアーカイブで見ると分かるが、意外とレジュメをちゃんと磨き込んで書いてるアメリカ人は多くない(レジュメの重要性に気付いてなかったり、そこまで手が回っていなかったり、面接でカバー出来ると高を括っていたり、単純に書くのが下手だったりセンスが無かったりする)
従って、これ以上行けないという限界まで磨き上げ、完成された超高純度のflawlessダイヤモンドにまで昇華させる必要
MBA出願レジュメとは大きく異なる点に注意。大幅に書き換える必要
· MBAとは目的/クライテリアが違う
o MBAは、leadership/team work/initiativeなどの資質、謙虚でself awareであること、どういう面白い/意味のある経験をし、何を学んだか
o 採用は、求めるjob requirementの経験とスキルを持っているか、ビジネスパーソンとして本当に優秀か、tangibleなimpactを生んで貢献出来るのか
· 従って、MBA出願のレジュメを流用出来ない。ネタのセレクション、フォーマット、wording/書き方を大きく変える必要がある
具体的な作業としては、カウンセラーと相談しながら、自分で主体的に頭を使って書き換え、添削してもらう、という作業を10回20回繰り返し、磨き込んでいく
さらに、業界/ポジション別に何パターンかを使い分ける
· ハイテク向け、製薬/医薬向け、コンサル向け、マーケティングポジション向け、など
· 1.5ページ分くらいのマスターレジュメを一つ作っておき、そこから業界/ポジションに合わせて乗せるべきネタを選択し、書き方をアジャストする
o 業界別/ファンクション別に最も近くて刺さる経験をチョイス(コンサル出身者、複数の企業/部署で長年の経験がある人は特にここのadjustabilityが高く有利)
o 細かい話、Majorやクラブも本当に必要なもの以外は捨てる(MKTG, FINC専攻で、Marketing ClubとFinance Clubに入っていても、それぞれのポジションに出すときはどちらか片方しか載せない)
Resume Writingの具体的なティップス
· 読み手の視点になりきれ
o 採用担当者の立場/視点を想像しまくる。「クソ忙しい中週末に300枚レジュメ読まなくちゃなんね。めんどくさっ!似たような奴ばーっか。ああマジ目がシバシバしてくるわ。オファーに至る可能性の無い奴とインタビューするのは時間の無駄。ピカッと光る5枚だけピックアップして後は速攻全部シュレッダーに投げ捨てよっと」
o そんな中目を留めてくれ、手に取って貰える、少なくとも「会ってみたいな」、「こいつがうちに入ったらかなり強力だろうな」と思ってもらえるのはどういうレジュメか
· 他人のレジュメを読みまくれ
o レジュメアーカイブで過去の先輩のレジュメを数百枚単位でプリントアウトし、アンダーラインを引きながら読みまくる
o 目が肥え、スキーマが形成され、どういうのが強いレジュメで、どういうのが弱いレジュメかが判断出来るようになるまで
· 必要な経験/スキルをダイレクトに相手の目に飛び込ませろ
o Job Description/Requirementを徹底的に分析し、必要とされる経験とスキルが自ずと浮き上がってくるようにする
· アイキャッチ
o バチッと目に飛び込んできて、「コイツすげえな!」と思わせられる、信頼できる証拠を入れる(もちろん、もしあれば)
o 例)「200人の同期の中で1番」、「top 5% performer」、「○○賞受賞」
· 具体的なアチーブメント
o 「で結局どういう結果になったの?」、「具体的に何が達成されたの?」をexplicitに書く
o 「5人のチームを率いて○○プロジェクトに参加した/貢献した」では何一つ言ってないのと同じ。「…して立てた戦略により、業界初のXXサービスを立ち上げ、XX年度にXX億円の利益インパクトを達成することに貢献」という結果/アチーブメントまでをバチッと書く
· 数字のインパクト
o 「で結局いくら儲かったの?」、「どれだけ改善したの?」というtangibleな数字のインパクトを必ず入れる(もちろん、もしあれば)
o 「営業改善プロジェクトに参加」だと何一つ言ってないのと同じ。「…により、営業生産性をXX%改善し、XX人の削減とXX億円の利益インパクトを達成」まで書く
· 言葉を戦略的に選択しろ
o 例1) Analyzedだと弱い。Clarified, Identified, Solvedとか、よりimplication/impact寄りの言葉を使う
o 例2) Plannedだと弱い。Innovated, Developed, Optimizedとか、action orientedで目的/結果が伝わる言葉を使う
· 徹底して「必然性」を入れろ
o 過去の仕事の経験、学生時代/MBA中の活動/興味で、その業界/会社、そのポジションで働くことが、人生から導かれた必然であることを説得
· 食い付きのいい話の種を混ぜろ
o 面接官をやったことがある方は分かると思うが、20人も面接すると、最後の最後結局印象に残ってるのは、キャラだったりプライベートサイドの話だったり、大声で笑った話とその笑顔だったりする
o 「三大陸の最高峰登頂しました」、「未だにセミプロレベルでテニスしてます」、「バンドがCD出しました」等のネタが書いてあればその面接官も絶対にその話をしたいし、その時のポジティブな印象は強く残る
o ちなみに自分の場合面接官が一番食い付いていたのは、「日本のそこそこ強い大学体育会のチームでキャプテンやってました」と「会社で『一番盛り上げたで賞』取りました」と「夏休みにKelloggでNBA選手の講師やってました」という話
使えるツール
· Thesaurus(類義語辞典): より刺さる言い回しにし、同じ単語の反復を避ける
· Perfect Phrases for Resumes: 刺さる言い回し集
KSF7.面接は「完璧の五歩先」まで作りこめ
どんな言葉だよって話だが、この「完璧の五歩くらい先まで」という所がミソ(麒麟田村の「味の向こう側」じゃないが…)。要は、常識的な作り込みの感覚のかなり先の方まで、イッちゃったレベルまで対策/練習して磨き込めということ
イメージで言うと、
· ガチッガチに緊張して膝も顎もガタガタ言うくらい震えてるのに、話し始めたら一気にスイッチが入り、自動的に、でも極めて自然に、オファーが出る受け答えが出来るレベル
· H1N1(Swine Flu)に感染してブルブルいいながら白目剥いてCPUの2%くらいしか稼動してない状態で面接受けてもオファーが出るレベル
· テキーラ30杯飲んで泥酔して泡吹きつつ失禁してる状態で、記憶ぶっ飛んで、ろれつ回ってないのに、でも言ってる内容をよく聴くとオファー出ちゃうレベル
(*あくまでイメージ)
言いたいのは、そのくらい、最悪のコンディションで、不運なアクシデントに見舞われたとしても、尚100回戦って100回勝つレベルに限りなく近いところまでinternalizeして磨き上げろということ
アメリカ人も含め認識が甘い部分だが、面接は、極めてtrainable
· 目的が明確で時間が限られた就職面接での質問/会話のほとんどが想定可能。事前に対策することが可能
o 10のコア質問で80%、+10の準コア質問で90%がカバーされるイメージ。無限に広がる日常会話/議論と違い、せいぜい数十個の想定される会話しか有り得ない
o MBA出願の面接の方がまだスコープが広く、trickyな質問が来る
· 「練習しすぎて不自然/テープレコーダーみたいになる」ダウンサイドも、練習の仕方と練習量次第で解消できる(文面を棒読み暗記するんじゃ決してなく、コンテンツそのものを自然に柔軟に喋れるように訓練すりゃあいい)
且つ、英語力の弱さ補い、さらに言うと強みにまで変えられるまたと無い機会
· 絞って練習すれば、その辺のアメリカ人よりも遥かにnaturalに上手く喋れるようになる
· 「こいつ日本人か…大学も日本だし、アメリカでの就労経験もねえな…大丈夫か?」という先入観に対し、バチッと喋られた時のポジティブな驚きは大きい
具体的にやるべきこと: バガボンド(by井上雄彦)で言うところの、「融通無碍(ゆうずうむげ)の境地」、「自分をとりまく空気までをも信じられる状態」を目指す
· 想定される質問を洗い出す
o CMCの想定問答集、クラブの過去質問集、及び実際に面接を受けた先輩/同級生に聴く
· Why this industry/company/position?は徹底的に作りこむ
o パブリック情報、ネットワーキングで調べ倒す
o 自分のバックグラウンドやキャリアプランにフィットする形でロジックとストーリーを作りこむ
o Wordにブレットポイントでロジックを書き、何度も赤ペンを入れて、誰が聞いてもスッキリ腹落ちする、シンプルで説得力あるロジック/ストーリーにまでゴリッゴリにクリスタライズしていく
· 「5つの視点」で経営課題と戦略を完璧に語れるようにしておく
o その企業の短期/長期の経営課題と戦略は徹底的にリサーチし(会社HP、新聞/雑誌、書籍、アナレポ、従業員/出身者インタビュー等)、頭が擦り切れるほど考え抜き、完璧に語れるようにしておく
o 但し、ただ漫然とやるだけでは他のキャンディデートと同じレベルの通り一遍のことしか言えない
o 内定に行き着くためには、面接官を強烈に印象付け、感動させる必要
o 具体的には、「5つの視点」になりきってイマジネーションとロジックを駆使し、もう一歩深く鋭いことを言える様にしておく
§ CEO視点(自分が経営者だったらどう考える?)
§ 株主視点(自分が最大株主だったらこの会社に本当は何して欲しい?)
§ 顧客視点(自分がユーザーだったら、この会社の何に不満?)
§ 競合視点(自分が競合だったら、この会社に何やられると一番怖い?どうやって倒そうとする?)
§ 環境変化視点(今後のGlobal化/技術革新/マクロ環境の変化を考えると、競争のパラダイムはどう変わる?この会社へのSo Whatは?)
· 会話でありながら、「セールスプレゼン」
o もちろん、自然な会話として、流れの中できちんと相手の質問に答え、言葉のキャッチボールをする必要
o 一方で、一人30分という限られた時間の中で、何十人のアメリカ人競合の中から明らかにstand outする高評価/好印象を残す必要
o そのためには、聞かれた質問に機械的に馬鹿正直に答えるだけでは不可能
o 会話の中で、戦略的に、賢く、相手が求めてるボタンを押し、チェック項目を潰し、こちらの「tangibleな売り」を入れ込んでいく
o 例えば、「walk me through your resume」に対しても、経歴を語りながらも、自然な形で必要な業界経験/スキルがあること、その企業で働くことの必然性/カルチャーとキャラのフィットを入れ込んでいく
o 「生身の人間としてのありのままのあなたを知りたい」系のMBA出願でのインタビューと全く異なるゲーム。数段上のアグレッシブさとダイレクトさが求められる
· フィット面接(ケース面接以外)は「ストーリーマトリクス」で対応
o Leadership, Team work, Initiative, Analytical Skills, Communication Skills, Creativityなど、各仕事の肝となる資質を縦軸に取り、自分の仕事、学校、プライベートでの経験/ネタを横軸に取り、マトリクスを作る
o それぞれのマスを出来るだけ埋められる様に、各ネタを複数の資質に当て嵌められる様に自由自在にアジャスト出来るようにストーリーを練る
o そうすると、同じLeadershipの話でも、一つのストーリーに固執して破綻することなく、質問の微妙な違いや会社/面接官の違いで最も筋の良さそうなネタを選べるようになる
o また、1人の面接官にLeadershipの話を3つして、と言われた場合や、5人の面接官にLeadershipネタを聴かれた時などに、ネタのダブりを避けられる
· 全ての答えについて、1分、3分、5分バージョンを作る
o 最初は5分から練習し、だんだん枝葉を切り落として、3分版、1分版を完成させる
o 状況に応じて自在に長さを変えられるようにする
· 100回ずつリハーサルする
o 出来たストーリーを毎日何度も何度も擦り切れるほどひたすら繰り返す
o ストップウォッチで時間を計りながら、時々ビデオに撮りながら
o 毎回細かく言い方を変えたり、よりよいwordingを探したり、相手の反応を見ながら言い方/トーン/表情を変えたり、ナチュラルに自由自在に変えられるようにする
· インタビューカウンセリングとビデオチェックで癖を取り除く
o Ah…とかUh..とかyou knowとかsoとか一回も言わない所まで矯正する
o 考え込んで天井を見上げたりとか、変に頷いたり、キョロキョロしたり、キモいジェスチャーを取り除く
o ナチュラルでプロフェッショナルなHand Gestureを練習する
· ケース面接はコンサルケース千本ノックで練習する
o コンサルティングクラブの師弟制度、戦友、同級生のコンサル出身者と
o コンサル向けのケース面接を想定して練習すれば、事業会社のケース面接は余裕
と、ここまで読まれて、「そこまでやるんかい?」、「ちょっと引くわ」という感想を持たれる方も多いと想像します。確かに、アメリカ人やハードコア帰国子女の方でここまでやってる人はなかなかいないし、ドメ日本人の方でも、オプションとバックグラウンドの組み合わせがはまればここまでやらなくても就職できる方もいらっしゃいます。でも一方で、「外国人としての大きなハンデを背負った状態で」、「それなりにcompetitiveな会社/仕事を」、「まぐれじゃなく確実に」取りに行くなら、且つそれを「この不況の中で」という条件付きでやるなら、ぶっちゃけこれでも足りないかも知れないと素で思います。
お勧め教材
· 面接全体
o Interview Like a Top MBA: 基本が全てまとまっている
o Perfect Phrase for the Perfect Interview: 話の中身は別として、使える/刺さるフレーズだけ拾う
· ケース面接
o Consulting Clubのウェブ上にあるケース本: 他校のも共有されている。出来のいい順番は〔友人達と僕の勝手な独断と偏見〕、Kellogg, Michigan, Cornel, Wharton, Columbia
o Case in Point: アメリカのコンサル就活の定番中の定番。ゲームのルール/トレーニング法が一番きちんとまとまってる
o How to Get Into Consulting Firm: 浅いが、よりコンパクトにまとまってる。1時間で全体像を理解するのに便利
KSF8.モチベーションマネジメント:自分を奮い立たせ続けろ
「8つの成功の鍵」のうち、最も重要な、全ての土台、源泉となる要素がこれ。モチベーション。長期に渡って、多くのハンデを抱えながら、100回戦って99回負けながらも1つの勝ちを拾いに行くというチャレンジングで地道な戦い。他の要素が欠けても勝つことは出来るが、ここが欠けると戦えない。
その重要さを鑑みると、本来一番最初に持ってくるべきだったのだが、意図的に最後に持ってきた。一瞬私事で恐縮だが、自分は、「戦略を伴わない」精神論が嫌い。頭を使って戦えば、コントローラブルな戦略変数をきちんとコントロールし、準備/訓練して挑めば勝てる戦いを、そうしないでむざむざ負け戦にするのが嫌い。竹槍で空を突くごとく、思考停止して、根拠無き希望的観測に基づいて、結果に結びつかない間違った努力をすることが、脳みその血管切れそうな勢いで嫌いだ。本当に大事な場面に、ろくなリサーチや準備をせずにヘラヘラ笑いながら返り討ちに遭う、みたいな状況を見ると「イラッ」と来てしまう。(もちろん、自分自身でそれをやってしまって後悔することも多い。)
なので、この章を最初に持って来るこ事によって、「なんだ、結局気合いと根性次第ってことじゃん」と誤解され、その後の戦略の部分をちゃんと読んで頂けなくなる事態を避けたかった。
が、ここまでもう皆様には戦略の部分を読んで頂いたので、心置きなく言わせて頂きます。戦略とdisciplineが伴えば、そう。後は気合と根性次第。「メンタル、モチベーションのマネジが全てです。」
「そもそも何でアメリカで働きたいのかという動機自体」は人それぞれなので、敢えてここでは語りません。ここではモチベーションをマネジする(作り、維持する)上でのtipsに限定して、ポイントだけ紹介
断固たる決意と覚悟、「崖っぷち」感(彩子@SLAMDUNK)、鬼気迫るほどの真剣さ/貪欲さが大前提
· アメリカ就職に挑戦する日本人MBAの方々の中には、中途半端な気持ちで臨まれる方もいらっしゃる。「いやぁ、なんか、アメリカもちょっと見てみよっかなって思って」、「まあ、もし受かったらラッキーかなって」、「Googleとか、なんかカッコよくねすか?」(別にそれ自体は決して悪いことじゃないし、否定する気も全く無い。本気じゃないなら)
· でも、散々述べてきた通り、只でさえハンデがある上、日本よりも遥かに熾烈な競争。アメリカ人や本気でアメリカで就職したい外国人の真剣さとハングリーさは日本のそれとは別次元。(自分がアメリカ人みたいな例外的な日本人なんじゃなければ)大変申し訳無いが、中途半端な覚悟じゃ試合すらしてもらえない
· 腹括って、肝を据わらせて、人生懸けて勝負を挑む必要
「諦めたらそこで試合終了」(安西先生@SLAMDUNK)。しぶとく、面の皮厚く、粘り強く挑戦し続ける
· アメリカで就職しようとする外国人の方々の中には、面接に呼ばれなかったり、最初の1つ2つの面接で撃沈して、プシュッと凹んでポキッと心が折れ、「やっぱダメだあ…」、「ま、そもそも自国の方が楽だし」、「後で挑戦すりゃいいか(卒業後自国に帰って働いた後アメリカに転職するのはほぼ不可能だが)」と諦める方々も中にはいらっしゃる。(その人の生き方/選択なので別にそれが間違ってる訳では無いし、それを非難する積りも権利もありませんが)
· お言葉ですが、(ごめんなさい。テンションを伝えるために敢えて激しい言葉で書かせて頂きます)「つか何様ですか?」。全勝する奴なんてアメリカ人のトップクラスの奴でもいない。元々マイナスから始まる戦い。そんなんでいちいち凹んでたら何も出来ない
· そもそも完璧に成功するのなんて不可能だし必要ない。勝ち越す必要すら無い。100回負けても最後に1回だけ勝てばいい。日本に帰るのはいつでも出来る。アメリカでの就業にチャレンジ出来るのはこれが最後。人生を後悔することが最大のリスク
· 一つの面接がダメでも切り替えて、改善/修正してすぐ次。1年目だめでも2年目。第一志望がだめでも第二志望、第三志望。オンキャンパスがダメならオフ。最終的に行くかどうかはオファー貰ってから考える。脳震盪起こして10回倒れても10回立ち上がって歯ぁ食い縛って死に物狂いでタックルする。やれるところまで粘り強く押し切る。喰らい付く
やる気のレバーを出来るだけ多く用意して、使い分ける
· 長く苦しい戦い。一つのエンジンだけで走り続けるのには限界がある。どうしても揺らぐ。いろんなレベル感のいろんな切り口のやる気の引き出しを持っておき、その時その時で心に響くものを引き出して使う
· ロジックとハートの両輪
o ロジック(例*これが正解と言う積もりは皆無で、あくまで例です)
§ 10年、20年、30年のマクロ環境の変化を考えると、海外と接することなく日本の中に閉じてキャリアを積み、既存の規範で言うところの『伝統的典型的日本のエリート』になってしまうのは(過去のロールモデルを見て思考停止して走りゃいいので短期的には楽ちんだが)加速度的に市場もポジションも縮小する中、リスキー且つ過当競争でROI低い可能性。将来どこかで飽和感/閉塞感に直面する可能性。もうそういう時代/環境でもないのかも知れない。少なくとも燃えない
§ 長きに渡って繁栄してきた米国のグローバル企業がどうやって動くのか、経営者はどうやって経営してるのか。キャリア設計上、なりたい自分像上、人生で成し遂げたいこと上、どう考えてもプラスになるステップ
§ (特に非帰国子女の場合)本当にグローバルに通用するリーダーとして戦えるレベルの英語力、異文化適応力を身につけるためには、実際に日本の外で外国人の中で働いてみるのが一番手っ取り早い(MBA2年では不足と個人的には感じた)
§ アメリカ就職を狙うなら人生最後のチャンス(卒業後暫く日本で働くとアメリカへの転職は相当難しい)。逆に、「日本に帰るのはいつでも出来る」
o ハート(感性/夢/憧れ)(例)
§ 世の中に自分なりの形で価値を還元して行きたい
§ 日本だけじゃなく、世界の舞台で通用する、代替不能な人材になりたい
§ なんか面白そう、チャレンジしたい、成長したい、新しい環境/変化が好き。せっかく来たんだからもう少しここで修行したい。逆に日本に帰って働くのはどうもワクワクしない…
§ アメリカ人の優秀な奴ら、本当に凄い経営者たちと働いてみたい。その中で自分の力を試してみたい、証明してやりたい
§ 「世界で最もcompetitiveな舞台に挑む」野茂イチロー、中田やNBAの田臥やUFCの岡見に共感
· キャリアとプライベートの両輪
o キャリア(例)
§ アメリカ企業の経営、英語力、グローバル経営、ネットワーク、プロモーション速度、国/企業としての不況からの建て直しを体験 等
o プライベート(例)
§ アメリカの生活(スペース、ワークライフバランス、価値観)、文化/エンターテイメント/スポーツ(NBA, NFL, MLB, 総合格闘技、ゴルフ、x-sportsその他) 等
メンターを複数持て
· 道中苦しい思いをすることも多く、揺らぎ/迷いが生じることも多々
· 自分の想いや進む道を肯定し、励ましてくれるメンター(先輩、元上司、同僚、友人)を複数持ち、時々電話/メールしてパワーを貰う
· 実は日本の外に出て海外で経験を積むこと、チャレンジすることに関しては、思った以上に多くの方々が共感/応援してくれる
プロセスを楽しめ
· 厳しい挑戦のプロセス、それを通しての変化/成長のプロセスを存分に楽しむ
· 結果を出す上でも結局それが一番大事
その他のイシュー
家族の納得と支援は最初に得ておく
· 家族の納得と協力無くしては成し得ない
· 納得が得られないなら素直に諦める。家族の幸せを犠牲にしてまでやるもんじゃない(と個人的には思った)
学校の成績についての判断
· 学校が採用企業にGPAを開示しないルールの学校なら問題にならない
· 一方で、開示する学校の場合、悩ましいのが、学校の成績をどこまで上げに行くか
· Consultingの場合特に、明確にGPAを一つのクライテリアとして見る(3.8以上が目安とよく言われる。AとBが4:1の割合)。事業会社はほとんど見ない
· だが、悩ましいのが、特に英語圏での就学就業経験が無い日本人にとって、高い成績を取るのは簡単ではない
o 特に、英語や学校に慣れておらず、アメリカ人も必要以上に必死で成績を取りに来る最初の1、2学期
o 加えて就活もハンデを負いながら全力でやらなくちゃいけない
· そんな中、「成績を取る為だけ」にどれだけ時間と労力を注ぐかは戦略的判断
o そうは言ってもベストの成績を目指して苦しみながら両立させるのか
o ある程度成績は捨てて、それ以外のところで勝負するのか
· 最終的には受ける企業、そこでの競合、及び自分の成績意外の戦闘力(レジュメ、面接での強さ)を勘案して判断
学校のリーダーシップ活動に関しての判断
· 同じく、レジュメにMBAでのリーダーシップ経験をどれだけ載せるのかも悩ましいところ
· 企業もやはり注目しなくもないのと、強いアメリカ人のレジュメを見ると分かるが、ことごとくリーダーシップポジションがが載ってくるので、何も無いと寂しい感は否めない
· 一方で、ただでさえ就活と学校の勉強で忙しい中、果たしてどこまでリーダーシップポジションを引き受けられるかという悩みもある
· もし、「絶対マーケティング!」とか「ファーマ以外行かない!」と決めているなら、その手のクラブのリーダシップポジションを取りに行くべき
· 現実的には、そうでなければ、ある程度興味を持てる1つか2つに絞って、工数がべらぼうに多いわけじゃないポジションを狙うのが落としどころか
++++++++++++++++++++++++++++++++++
最後に
一年前、夏休みの頃から、米国での就職を目指して活動し、リーマンショック後の不況の真っ只中、しんどい思いをして何とか米国で働くチャンスを頂く事が出来ました。しかも、ほとんどの企業が採用プロセスを途中でフリーズするような危機的状況の中、幸運なことに、その時点で最も自分の志向に合致し筋がいいと思えた第一志望から。
これも一重にタイミングや運のルーレットが奇跡的にどんぴしゃでどハマりしたこと、そして、周囲の皆様の支えと励ましがあったからに他なりません。本当に、ただただ、感謝の言葉しか思い浮かびません。
その後、少しでもこの恩を還元するべく、大変おこがましい限りではありますが、後に続く、同じ想いを持ち、アメリカや海外での就職/活躍を目指す日本人MBAの皆様のために、何とか自分の体験から少しでもお役に立つ事は出来ないかと思い(少なくとも自分はこういうのが先にあったら良かったなと思い)、自分の苦労を犬死にさせずに、後の皆さんに僕の屍をガンガン踏み越えて頂くべく、時間を見付けては休み休み数週間掛けて筆を進めて来ました。将来より多くの日本人がグローバルに活躍する足掛かりを作る上で、ほんの少しでもお役に立てるならそれ以上の幸せはありません。
ここまで長時間お付き合い頂き誠に有難う御座いました!
IM Class of 09
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