チャレンジのメカニズム後半戦(前回はこちら)。敵はゾーマなのか、デスピサロなのか、一体どんな攻撃をしてくるのか、どんな武器が効くのか。今回は、米国社会/ジョブマーケットに於けるMBAという「仕組み」とその位置づけ、アメリカ人MBA達の「リアル」を抉り出せるように努めてみました。アメリカ就職を目指さない一般の留学生の方にも多少示唆がある(かも知れない)内容になればと思ってます。 
目次
1.Why米国?
2.前提条件
3.オプション
4.全体像
5.難しさ
· 難しさのレベル感
· 難しさの原因
6.戦略/tips
5.日本人MBAのアメリカでの就職の難しさ (2)難しさの原因
· (A)外国人ならではの壁
o (1)法律の壁
o (2)英語の壁
o (3)文化の壁
o (4)結果としての、企業側から見た採用リスク
· (B)アメリカならではの壁(アメリカ人とも共通する壁)
o (5)競合(競争相手となるアメリカ人学生)の違い
o (6)顧客(売り込み先である採用企業)の違い
· (C)現時点での一時的な壁)
o (7)不況
カテゴリー(B)アメリカならではの壁(アメリカ人とも共通する壁)
前回の記事で書いた「外国人であるが故のハンデ」については僕自身も参戦する前から(その度合いや具体性に多少の読み違いはあったものの)想定はしていた。ところが、いざ調べ始めて、もう一つの見落とされていた難しさに気付いた
それは、「アメリカ人にも共通する、アメリカならではの難しさ」
· アメリカでの就活は、そもそも(不況のファクターを差し引いたとしても)アメリカ人にとっても簡単ではないということ
· よりダイレクトに言うと、日本人MBAの日本での就活に比べ、アメリカ人MBAのアメリカでの就活の方が、大変で、難しい
ただでさえ(A)の「外国人としてのハンデ」があるのに、仮にそれが無くても、自分がアメリカ人だったとしても、それでも尚日本の就活よりも大変で難しいという事実
· ちなみに、先輩方の話を伺う中で感じたことだが、アメリカ在住経験のある帰国子女の日本人の方で、言葉や文化の面など、「外国人であるが故のハンデ」がほとんど無い人でも、ここの認識が甘いが故にヤラれるパターンがあるように見えた
· つまり、仮に英語が喋れてアメリカ人の感覚を持っていても、日本の就活の感覚に引きずられて舐めて掛かるとヤラレるよ、ということ。結構気合入れて挑む必要があるよ、ということ
以下、主に日本との違いに焦点を当てつつ、競合(アメリカ人MBA)と顧客(採用企業)の二つに分解し、具体的に見て行こうと思う
チャレンジ(5)競合の違い(アメリカ人との競争の熾烈さ)
実は、アメリカで就職することの難しさの最大の原因はここにある。席を取り合う競争相手のプールが日本と全く違うということ。競争の熾烈さが日本の比ではないということ。これこそがアメリカ就職の難しさの本質。
以下、quantitative(量的)な側面と、qualitative(質的)な側面に分解して見てみよう。
量的側面: 需給バランスの違い
日本に比べ、MBAがコモディティ
· 単純に経済/人口規模で比べれば、日本とアメリカはざっくり1:2
· ところが、MBAの数は全く違う比率
o 日本: 米国トップスクール10校の留学生で70-80人/年、海外MBA全体で200人/年
o 米国: トップ10校で3,000人/年、パートタイムや2nd tierまで入れると数万人/年、単純にMBAという「学位」の末端の学校まで含めると、10万人以上/年
結果として、人気企業/ポジションに限って見ると、需給バランスが思いっきり崩れ、競争がより熾烈に
· 日本では、プロフェッショナルファームの席30-40個、MBAを取る有力事業会社の席20-30個を、40-50人で争うイメージ。且つ、その中でも本当に優秀な人は限られており、ファーム側から見ても優秀な人は「頼んででも来て欲しい」という人材under supplyの売り手市場に
· 米国では、もちろんMBAを採用するポジションの絶対数は多いが、限られた人気企業/ポジションへ膨大な人数が集中するため、そこでの競争が厳しくなる
· トップファーム、人気事業会社から見ると「毎年ベルトコンベヤーで大量に入ってくる人たち」、「ぶっちゃけ優秀な人材の代わりはいくらでもいる」、という買い手市場傾向になりがち
特に、トップ数%の層の厚さと絶対数が日本より数段上
· 個人的に、今回アメリカに来て認識が改まったものの一つが、アメリカ人のトップ数%の上澄み層の、本当に優秀な奴らの優秀さ度合い
· 留学に来る前は、(どんだけ偉そうだよって話ですが、痛恥ずかしい話、)「なんぼのもんだよ?言語の壁抜きにしたら大したことねえんじゃねえの?」と思っていた/舐めていた(今は素直に謝っちゃいます。さーせんっした。)
· 実際、MBA「全体」を見渡すと、玉石混交で、日本人の感覚から見ても「すげえ優秀」とまでは言えない人もいるし、言語の壁を抜きにした、pound for poundの「ビジネスパーソンとしての能力の全体平均」では日本人留学生の方が上だと感じた
o もちろん、そもそも「優秀」の定義なんて千差万別だし、いろんな方向でいろんな特殊技能/才能を持った人たちが多いので単純比較は不可能だが。あくまで感覚値として...
· ところが、トップ数%の連中(一クラス50人のうち数人、学年600人のうち30-40人くらいの塊)の奴らに関しては、素直に、「激しく凄え」と感じた
o 能力的にも(IQ的にもコミュニケーション能力的にも)極めて高いレベルにあるし、人間的にもいい奴で非常にバランスが取れており、素直に認めざるを得ない、尊敬出来る奴ら
o 今後各分野で頭角を現し、本当に世の中にいいインパクトを与え、人々を引っ張っていくのはこういう奴らなんだろうなと素直に思った
o このトップクラスの連中、最終的に企業や国を率いる一握りのリーダー層のレベルの高さと、その数の多さは、明らかに日本とは違うと感じた(だからこそ僕自身今回米国で働きたいと思った側面もある)
· イメージで言うと、能力の分布図(bell curve)が、日本はシンプルな、杯をひっくり返した形ような素直な富士山型だが、米国のそれは平べったい皿をひっくり返した阿蘇山型
o 右の端っこにいる層が細長くかなり右の先の奥の方まで伸びていて、全体に占める割合としてはごく一部だが、数としては結構な塊でいる
要は、アメリカで一流企業に就職し、そこでのし上って行くためには、そしてグローバルな土俵で活躍していくには、塊としては結構な人数で存在する、こういう連中と肩を並べ、勝って行く必要があるということ。少なくともそういう覚悟が必要。(と、就職活動を通じて実感した。実際のキャリア設計として、外国人としてのハンデを負いながら一生そこで真っ向勝負し続けるのが賢い戦い方かどうかというのは全く別の議論だが、少なくとも同じ物差しでの真っ向勝負をせざるを得ない就活に於いては。)
質的側面: 就職活動に懸けるコミットメントの高さ、切実さ/貪欲さ、「気合」の違い
大前提として、要は、日本人とアメリカ人ではMBAの位置づけが大きく違う
· 日本は、そもそも半分が社費で就活をする必要無いか、オプション/社会勉強としての就活。大変恐縮ながら失礼を承知の上で、誤解を恐れずに言うと、MBAは見聞を広げ、「お勉強」をし、英語力を上げ、遊び、アメリカ人のお友達を作る場所。私費の方も、(簡単だとは決して言わないが)アメリカに比べればless competitiveなプロセスでプロフェッショナルファームへと採用されていく(白状させて頂きますと、もちろん、当初は僕自身もその一人でした。なので、偉そうなこと申し上げる権利はゼロで御座います…)
· アメリカの場合、敢えてシンプルに言い切ってしまうと、よりよいキャリア、より給料の高い仕事に就くため「だけ」に来ていると言っても過言ではない
以下、アメリカ人のMBAの位置づけ、キャリア事情についてもうちょい深掘り
· これらは僕自身留学するまでは深いレベルで理解していなかったし、就職活動をしていなかった1年目までは同じ教室で学んでいたにも関わらずピンと来ていなかった(彼らも教室や飲み会では表向きには余り出さない)
· 就活で行動を共にし、戦友になって初めて、彼らの泣き、笑い、怒る姿を見て、そしてお互いの喜びと悲しみを分かち合う関係になって初めて、彼らのリアルな事情と気合が肌感覚で理解出来た
(一部の例外を除くと)原則、一流プロフェッショナルファーム、及びプロフェッショナルとしての経営トップという仕事に就く上でMBAは必要不可欠な要素
· 大前提として、就職/転職に於いて、「その仕事に必要なスキルと経験は持っているべき」というジョブマーケットの考え方
o 流動的でフェアな人材市場の中での、employerとemployee間の明確なgive and take契約
o 日本のように、ポテンシャルで採って育てて、後から元を取るという考え方が薄い
· 従って、新卒や第二新卒で、学位無くトップコンサルティングファームや投資銀行に行く/マネジメントポジションに就くことが相当難しい。MBAかPhD、最悪マスターが必要
o undergradでbusiness/finance専攻で且つ凄い優秀か、理系学部で変態的に賢いかじゃないと入れない
o であるが故に、新卒でも比較的付加価値を付け易くその後のステップアップに繋げ易い会計事務所系やIT寄りコンサルでのプロフェッショナルキャリアスタートの人が多く、それらの企業が新卒プールで一番人気
· 言うなれば、top schoolのMBAが「運転免許」、ビジネススールが「自動車学校」(または軍役義務/租税負担みたいな)
o 確かに建前上ビジネススクールで勉強し、スキルを学ぶことになっている
o しかし、本質はそうじゃなく、誰も本音では「お勉強」が役に立つなんて思ってなくて、結局社会的仕組として「○○MBA卒という免許」が必要なシステム
o 仮に戦略系の1st tier firmに新卒で入った連中も、そのまま出世出来る日本と異なり、ほとんどが、必要な回り道と分かった上でMBAを取る現実
また、日本と異なり、大企業からの社費派遣制度も無く、就職後4-5年で来るため貯金も不十分で、ほとんど借金で賄うため、その後高収入のキャリアで借金を返しまくる必要あり
· 背景には、MBAに限らず、undergradやその他の学位も自分というentityが将来キャッシュを生むための先行投資というfinance的考え方が幅広く浸透(だから不況の今学生ローン破産が社会問題化)
従って、(一部の例外を除き)彼らにとっては「より良い仕事に就き、キャリアアップし、自己実現し、より高い収入を得る」、それがMBA2年間のぶっちぎり最優先事項。極端な話、「そのためだけ」にMBAに来てる
· 生なましいくらいに全てがそのためにある。敢えて言い切ると、思い出作り、友達作りはあくまで、オマケ
· すげえ生々しい話、一生懸命勉強していい成績取るのも、クラブでリーダーシップを取るのも、全てレジュメに載せるため、よりよい就職をするため
o 別に真面目だから、お勉強が好きだから、voluntarismに溢れてるからやってるんじゃない(そういう面も無くはないがごく一部)
· いい就職が出来たら他は何も要らない、他がどんなに恵まれてても、いい就職が出来なければ絶対にミッションコンプリートしないし満足ではない
· 故に、就職が決まった瞬間思いっきりダレるのも納得
だから、就活への気迫が全く違う。「鬼気迫る感じの、人生懸かった真剣さ」を伴う
· 入学前から強い目的意識を持って全てを組み立ててくる
· 就職のためにオールA取る、コンサル/ファイナンスクラブのリーダー選挙に勝つ、毎晩遅くまで友達と面接練習を数ヶ月間やり続けるのが当たり前
· 日本人の中には「アメリカ人のMBAは就職予備校状態で嫌だ。もっと純粋に勉強を…」とか「クラブも成績も就職のためで、就職が決まった瞬間やる気を無くして、利己的過ぎる」とか仰る方がいるが、はっきり言ってナイーブ。アメリカ人たちの置かれた立場を分ってない。いいか悪いかは別として、そういうシステム。そのシステムの中で最適行動を取ってるに過ぎない(もちろん、システムそのものをこう変えるべきってんなら大いに議論になるが)
もちろん、皆が皆そうじゃないし、真剣さのレベルにもバラつきはある。すげえちゃらんぽらんで気楽な奴もいっぱいいる。でも、本当に魅力的な企業/仕事での椅子取りゲーム、もっと言うとその後の選抜で勝ち残って来る奴らの真剣さ、貪欲さはやっぱり凄い
そもそも私費留学がたったの数十人で、社費で戻るところがある人も含めて比較的まったり就活する日本に比べると、ほとんどがガチテンションのsurvival modeで、それがトップスクールだけでも3,000人の規模で席を争うアメリカの就職活動はやっぱりcompetitive。
そもそも外国人にとって、ただでさえ多くのハンデを負っての戦い。hungryさ、(いい意味での)「眼のギラつき度」でアメリカ人に負けてたらお話にならない。(と、実際にやってみて、個人的に感じた)
チャレンジ(6)顧客(売り込み先である採用企業)の違い: 求められる水準の高さ
ハード面: 日本とアメリカで、採用企業が求める、「その仕事に必要なスキル/経験」のレベルに大きな違いがある
· 日本の採用においては、直接的な経験はプラスアルファだが必ずしもマストでは無い。ポテンシャルがあったり、generallyビジネスパーソンとして優秀だったらそれで採られる。採ってから育てて元を取るという長期的視点
· ところが、アメリカでは、素材として優秀なのは大前提で、雇われたその日から即戦力として貢献することを前提としており、それに必要なスキルと経験を持っていることが必須条件となる
· 従って、どんなに優秀で成長ポテンシャルがあっても、そのrequirementを満たさなければ容赦なく切り捨てるケースが多い(見てて勿体無いと思うくらい)
· 唯一の例外は、ポテンシャル採用/育成色の強い、Leadership Development Program系(なのでここは結構狙い目)
従って、Job Postingに記載のある、Job DescriptionとJob Requirementがかなり具体的で、それらを確実に満たしていることが求められる
· それぞれ20行ぐらいみっちり書いてあることが多い
· Job Description: 具体的な部署、権限/責任、達成すべきこと、日々の具体的な業務内容、その他
· Job Requirement: ○○業界/○○ファンクションでの○年以上の経験、MBA、エクセルでデータをゴリゴリ分析する能力、…
· で、それらがnice to haveではなく、それを満たさないとまな板に乗らない(なので、全く経験の無い業界への大胆な転職は、実はアメリカ人にとっても簡単ではない)
(参考)コンサルティングファームの面接でも日米で如実に差がある
· 日本: じっくり本質を見る
o そもそもケース面接をカチッとやらなかったりもするし(敢えてケースではなく過去の仕事やコンサルティングのことについて自然に会話/議論する中で資質を見極めるなど)、ケースもその場の会話の流れや思い付きで選んだネタだったりする
o 優秀であれば、その時点で必ずしもコンサルタントとしての完成度としては高くなくてもポテンシャルが高ければ採用する傾向
o それで入社してから1年かけて客前に出せるように、2-3年掛けて独り立ち出来るように育てればいいやという面も
o 従って、必ずしもケースをカチッカチッと解けなくても、その過程で鋭い思考やポテンシャルの片鱗を見せれば、汲み取ってくれる/拾い上げてくれる面も
o 逆に、付け焼刃で対策した金太郎飴な回答、耳年増ななんちゃってコンサル君/さんを嫌う傾向すらある(本質的な適正/能力とは違うので)
o 個人的には、日本の人材市場やファームの仕組み的には確かにこっちの方が合ってると思う
· アメリカ: せっかちに完成品を探す
o 全員が完全に準備することが前提(ファーム側がケース練習問題を配って、事前に散々練習しておくよう奨励する)
o ケースも数ページに渡った紙でカチッと用意されており、正に試験のように「コンサルタントらしく」「基本型に則って」カチッと解くことが求められる
§ 問題を聞いたら1-2個質問し、1分で紙にツリーチャートでアプローチを書き、アプローチスライドを使いながら自ら議論をリードしつつ、インタビュー的に質問をしてデータを要求し、クイックに分析をし、提言を1分でまとめ、30秒以内でelevator talkプレゼンする、等
o 基本スタンスとしては、「当然こっちの決めてるスタイルに沿って準備して来てる奴の中から優秀な奴を取る」、「準備してないけど優秀かも知れない奴なんかいちいち拾わない。代わりはいくらでもいるし」
o 入社した最初のプロジェクト、サマーインターンのプロジェクトでお客さんのところに一人で行って常駐し、そのファームのコンサルタントとして客前に出せるレベルであることが求められる
§ 遠い町に泊りがけ常駐が基本で、ケースリーダーが一緒に働いてみっちり指導、というモデルが成り立たないという事情も
o 従って、面接の時点でフレームワークやコンサルタントの基本的な頭の使い方が出来てることが求められる
事業会社の面接でもかなりハードコアに業界知識が必要(特にハイテク)
· ハイテク某社の例) “Cloud Computingのわが社のB2Bビジネスへのインプリケーションについて語ってよ(経済性の変化、既存商品とのcannibalization、競争メカニズムの変化、新サービスの可能性、新しい競合優位の作り方 etc.)”
ソフト面:「その企業/仕事で働く必然性と情熱、カルチャーへのフィット」も高いレベルが求められる
· 「競合の激しさ」のところでも述べたとおり、基本的にはMBAはコモディティで、買い手市場。優秀で必要な経験/スキルがあるのは当たり前。そこから先のソフト面が非常に重要に
· 企業や商品への情熱、気合やコミットメントの高さが明確に重要な採用基準。最終面接に近づくにつれ、これでもかというくらい相当ゴリゴリ見られる。「禊(みそぎ)」と「踏み絵」のプロセス
· また、自分たちのカルチャーを重視し誇りを持つ企業が多く、それにフィットするかどうかを非常に重視(優秀でも合わないと採らない)
なので、ハード、ソフト両面で、各企業に対しかなりの「作りこみ」をする必要
· 通り一遍のことを調べる(「宿題をする」)レベルでは勝てない
· 加えて、事前にターゲット業界/企業を絞る必要(広げると確実に浅くなる)
· 詳しくは打ち手の章で
カテゴリー(C)現時点での一時的な壁
チャレンジ(7)不況
ここまで述べた難しさは、仮に去年(Class of 08のフルタイム就職、Class of 09のサマー後のオファー)までの話であったとしても当て嵌まった話。今年は不況により、それに輪を掛けて、そこから何倍も難しくなってしまった。その影響は日本よりも大きく、さらに外国人MBAに特に厳しく影響する。暫くは日本人を含めたインターナショナルのMBA生が米国で就職するのは相当厳しい時代が続くのではないか
公知の事実だが、日本に比べ米国は人材市場がより流動的で、人件費を固定費ではなく流動費的に見る傾向。より派手に人を削減/採用凍結
· 失業率: 日本5% 対 米国9%(5月9日時点)
さらに、人事部による全社での採用ではなく部署ごとの採用が多いため、輪を掛けて採用に対してディフェンシブに
· 何人どういう人を抱えるかは直接自分のPL責任に効いて来る。只でさえ利益を出すのに苦労してる中余計な荷物を増やす余地ゼロ
インターナショナルに対して特に大きな影響
· 極端にリスクアバースに
o リーマンショック以前までなら多少×が付く要素があっても、◎が付く尖った要素があれば拾う、みたいな「加点法」採用があったかもしれないが…
o …今は、一つでも×がつく要素(knock down factor/地雷)が見つかったら則ダメ出しする「減点法/粗探し採用」。弱点が無いcandidate poolの中からoutstanding奴を一人だけ抽出、みたいな。
· 「(実質アメリカ人みたいな人を除くと)基本的にインターナショナルの米国での就職は限りなく不可能。諦めて本国で探すか、本国で確実にオファーを押さえた上でのダメ元チャレンジに留めろ」(就職課)というのは至極全うなアドバイス
また、「法律の壁」で紹介した、bailoutの条件としての外国人採用凍結も不況の影響の一つ
+++++++++++++++++++++++++++++++
以上。難しさの原因の分解でした。
最後にもう一回ぐいっとメッセージを絞り込むと、言いたかったのは、要は、日本のMBA就活の感覚に比べると、相当熾烈な戦いでっせ、断固たる決意と覚悟を持って挑まないとヤラれまっせ、ということです。(ちなみにワタクシも、当初はかなり覚悟して挑んだつもりでしたが、後から振り返るとまだまだ甘かったなと自戒しております…決して偉そうなこと言えた立場では御座いません…)
余りに激辛な内容にげんなりdiscourageされまくった人もいるかも知れませんが、凹む必要ゼロです。現実/相手を知ることなく無邪気に準備無く挑んでも試合すらさせて貰えず粉砕され、就職どころか何が起こったかも解らずに終わるだけなので。敵の事を知らずに根拠無き希望的観測に基いて竹槍で空を突いても何も起こらないので。
この辺のリアリティを理解すること、腹を括ること自体が最初の一歩、大きな前進。そして、チャレンジングだからこそ、燃えられるし、ワクワク出来るし、変化/成長出来るわけで。(と超豪腕でポジティブに振ってみる…)
と、心の準備がばっちり出来たところで、次回はいよいよ打ち手について。(次回の記事はこちら)
(今回、一部表現が若干過激だったり、偉そうに聴こえる部分もあったかと存じます。万一不快な気持ちにさせてしまう部分があったとしたら、深くお詫び申し上げます。マニュアルとして伝えるべき事をバチッと、深く、シャープに伝えたいが故、そして僕自身の至らなさ故です。どうかご容赦頂けると幸いに存じます。)
IM Class of 09
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