大学アメフト Bowl Week

| | コメント(0) | トラックバック(0)

今日(執筆日12月29日)は我がKelloggの所属するNorthwestern Universityアメフトチーム、Wildcatsが強豪Missouriと対戦するValero Alamo Bowlの試合がESPNで放映されていたので、ビール片手にソファーで観戦した。 

WiCa20(12).jpg12月の最終週は大学アメフトのシーズンの集大成である、bowl gameが多数行われるbowl weekだ。各地のリーグの上位チーム同士がリーグを跨いでプレーオフ的に試合をする。LAにあるUCLAのホームスタジアムであるRose StadiumでBig10代表とPac10代表が激突するRose Bowlが有名だろうか。一年のうちでもこの時期は大学のアメフト/バスケ、NFL/NBA/NHLが全部見られちゃうという、スポーツ好き(つかスポーツ馬鹿)の自分にとっては正に夢のような時期だ。外も寒いし、ついつい家の中で試合を見続けてしまう。マジ堪んねえ...

 


以前にもちょこっと書いたが、我がノースウェスタン大が所属するBig10リーグは古豪Penn State、Michigan(去年以降完全に凋落し今は見る影も無いが)、Ohio Stateを始め、Michigan stateやWisconsinなど最近躍進しているチームも所属する、国内でも最もcompetitiveと言われるリーグの一つ。そんな中にあってNUは例年そこそこ健闘しており、だいたい真ん中くらいの成績を収めている。

(ちなみに僕がKelloggを選んだ理由の一つに、大学アメフトが強くて盛んというファクターもありました...いやガチな話。何気にMBA上位校でスポーツ強豪校ってあんまし無いんすよね。Michiganくらいかな?あとはDuke, UCLAのバスケか。)

あと、一瞬話が逸れますが、Kelloggにはプロスポーツの現役/元選手が結構いたりします。NFLのシカゴベアーズのLine Backer、Hunter Hillenmeyer選手(春学期のCorporate Innovationの授業で一緒でしたが、やはりでかかったっす...)やNBAのLA Lakersでセンターをやっていた同級生(こっちはもっとでかいっす)などなど。

WiCa20(2).jpg大学フットボールとNU Wildcats

今年は就活で忙しかったので、会場に足を運んだのは夏に開幕戦を一度だけ見に行った切りで、後はテレビとインターネットを通してシーズン中の戦況を見守っていた。

アメリカの大学アメフトは日本の大学スポーツの感覚からすると考えられないくらい盛り上がっており、ハードコアなファンの層の厚さ/熱さもさることながら、入場料/放映権/グッズでの収入と、マーケティング、コーチ/選手の獲得、施設や奨学金といった支出の両面に於いて動くお金の量も半端無い、プロさながらのマーケットになっている。

在校生、卒業生に加えその家族も参加し、数万人規模のスタジアムがチームグッズで身を固めたファンで毎回満員になってしまう。中には何ら学校には関係無いのに、地元だから/好きだからという理由で熱狂的なファンになる「Adopted Alum」と呼ばれる人たちすら存在する。(プロスポーツチームが無い地域の強豪校であるNortre DameやTexasなどではその傾向が強いらしい。ちなみにNDは映画Rudyの学校。)

試合開始前の、緊張感漂う満員のスタジアムで、観客皆が立ち上がって国歌斉唱が終わった後全員で歓声を上げる瞬間は、何とも堪えられない「鳥肌モーメント」だ。アメリカに来て良かったと心から思える瞬間の一つでもある。

Wildcats shop.jpg激しいリクルーティング競争に勝ち抜くためアメフト強豪校が高校のスター選手をあらゆる手段で奪い合うという、あからさまな文武「分担」のトレンドの中にあって、ノースウェスタンは頑固に文武両道の姿勢を貫いており高い内申点(GPA)を含め高校時代のアカデミックパフォーマンスで他校よりも厳しいハードルを課している。そのため、ただ単にアメフトの才能があるだけでは入れないことになっているとのこと。(試合中も解説者から「Northwesternが非常にSmartなプレーをしました。彼らはやっぱり優秀ですからねー頭いいですねー」みたいな(ちょっと安直な)コメントが聞こえたりする。)

そのため、去年から試合を見ている限りでは、正直な話、試合前の入場シーンの時点から個々人の体格や身体能力といった、「素材」の段階で相手に負けてしまっているのが如実に感じられることが多かった。

WiCa20(17).jpgそんな逆況の中、兵隊の質と量では劣ろうとも、頭を使って、戦術や育成を通して賢く戦って勝とうとする姿勢は、個人的には凄く共感できて好きだった。

(アメフトは完全に素人なので、超勝手なにわかファンの独断という前提ながら)見ていて感じるのは、素材で圧倒的に劣る中そこそこ戦えているのは最年少でNCAAフットボールの殿堂入りを果たしたヘッドコーチPat Fitzgeraldを始めとしたマネジメントチームの力量による部分が大きいのかな?と感じる。

自分たちの強み弱みを知り尽くし、相手の強み弱みをスカウンティングし尽くし、自分たちの強みを最大限に発揮しながら、確実に相手の良さを発揮させない戦い方をきちんと出来ているように見える。一部の主力選手に頼りすぎることなく、意識的に多くの選手にボールを配分し、要所要所で練りこんできたトリックプレーをバチッと決めるところなど、「選手の力」×「コーチの力」のうち、後者がかなり高いんじゃないかな?と見てて感じさせられる。アメフトは素人なので大分外してるかもですが。

IMG_3684.JPG今年は善戦

それでもやっぱりアメフトエリート集団のBig10の競合との実力差は明白で、去年は結構接戦を落とし、主力選手の怪我にも泣かされ、散々な成績だった。(6勝6敗でBig Ten11チーム中10位)

そんな中、今年は多くの主力選手が残り、4年生中心の非常に安定したいいチームだった。特にディフェンスに身体能力の高い選手が多く、厳しいdisciplineと魂を感じさせる硬い守りを見せてきた。

シーズン前の下馬評、雑誌sports illustratedに掲載されたスポーツ記者たちによる予想では、全米55位という何とも酸っぱ過ぎる立ち位置にいたのだが、開幕戦のSyracuse戦を制して以来、接戦をことごとく制して破竹の5連勝。ゴリゴリとランキングを這い上がり、気づけば9勝3敗で、全米22位と、25位以内の所謂「ランキング圏内」に。Big Tenでも4位まで挽回し、非常に満足のいく形でレギュラーシーズンを終えた。

「シーズン前にむっちゃ低い評価だったんで腹立って、俺たちはもっと強いって全米に証明してやろうと思って必死で戦いました」という選手のコメントが紹介されていた。大好きです。そういう反骨精神、underdog魂。

WiCa20(7).jpgスポーツニュースや解説者の話を聞いてる感じだと、快進撃の原動力となっている19番のTyrell Suttonという4年生のランニングバックがNFL(プロ)にドラフトされるかも知れないとのこと。試合を見ていても、チョロQ並の初速&加速でちょこまかと走り、確実にヤードを稼いでいた。RBとしてはちょっと身長が足りない(5-9; 175センチ)のでプロにはなれないのかな?と思っていたが、スピード/アジリティに加え、前線でレシーバー的にも機能できるという器用さ/ユーティリティプレーヤーっぷり(便利さ)が評価されているらしく、NFLでも必要としてくれるチームがあるんじゃないかとのこと。(ちなみに現在NFLでプレーする元NUの選手は全部で13人。)

IMG_3650.JPG肝心の最終戦は...

試合は、文字通り手に汗握る大接戦。格下相手にモチベーションのピーキングに失敗したかのように見えるMissouriに、3年ぶりのBowl Game出場で気合入りまくりのNUが襲い掛かる。プロ入りが有力視される相手の大エースQB, Chase Danielにやりたいことをさせず、こちらは頼りなさげな風貌だがときどきハマるQB  C.J. Bachérの三連続TDパスに RB Suttonの大活躍もあり、前半リードの展開。

後半の最後、試合終了3分前で追いつかれ、Bowl史上でも近年稀に見る延長戦へ突入。最後の最後までNUらしさを出して戦うも、主力DLの怪我もあり、最後は逆転され7点差で試合終了。ぬあーーーっ悔しい!!!残念。でしたが、大変素晴らしい試合でした。Wildcats、一年間お疲れ様でした。夢見させて貰ったよ。残念ながら生で母校のカレッジフットボールをスタジアムで見られるのも今シーズンが最後。ちょっと名残惜しいですが、アメリカらしいいい思い出でした。

願わくば卒業前は去年同様絶対王者Women's Lacrosse部の5年連続全米制覇を見てNorthwestern万歳な感じでスッキリ締めたいところっす。

IMG_3689.JPGSports Marketing & Management

ちなみに今学期は、去年から開始され徐々に口コミで人気が出つつあるスポーツビジネス専門の授業、Honack先生のSports Marketing and Managementを受講する予定。KelloggのMarketingの大家Philip Kotler先生の共著の教科書、The Elusive Fan (Reinventing Sports in a Crowded Marketplace)という教科書をちびちび読み始めているが、うほっ、これ、お、、、おもろすぎる。。。授業が始まるのが楽しみです。また追って授業の報告もさせて頂こうと思います。

IM Class of 2009

WiCa20(21).jpg

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 大学アメフト Bowl Week

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.kelloggalumni.jp/mt/mt-tb.cgi/210

コメントする

このブログ記事について

このページは、IM Class of 09が2009年1月12日 23:38に書いたブログ記事です。

ひとつ前のブログ記事は「Kellogg Ski & Snowboard Trip」です。

次のブログ記事は「受験生への応援歌」です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。