1年生にとっては緊張感に満ちた最初の学期である秋学期が終わると、3週間の冬休みが待っている。冬休みの幕開けは毎年恒例の一大イベントKellogg Ski & Snowboard Tripである。このTripには2年制プログラムの学生だけでなく、1年制プログラム、ダウンタウンキャンパスに通うパートタイムの学生、そして各学生のJVもが参加をし、なんと参加者は約600名にも上る巨大ツアーなのだ。噂によると過去に「世界一参加者が多いスキーツアー」としてギネスブックにも載ったことがあるという。また今回のツアーには専用チャーター機が2機導入されていることもその大きさを物語っている。このKellogg Ski & Snowboard TripはKellogg Ski & Snowboard Clubが主催をしているツアーで、その企画・運営は全て学生が行っており、いくつかの有名企業がスポンサーとしてついていることも驚きである。6泊7日のツアーには毎晩のように様々なテーマのパーティが組み込まれており、旅程中全くゲレンデに出ないで毎晩のパーティにだけ参加する為にこのツアーに参加する学生もいる程オフゲレンデのイベントが充実しているのもこのツアーの特徴である。

訪れるリゾートは毎年変わるが、今年訪れたのはコロラド州にあるSteamboat Ski Resortと呼ばれるリゾートで、デンバーから車で5時間ほどの場所にある。しかし今回はリゾートから30分程のところにローカル空港にシカゴオヘア空港からチャーター機が3時間弱で直行する旅程になっていたので非常に楽な移動となった。Steamboatは「シャンパンスノー」と呼ばれるパウダースノーよりもずっと軽い雪質が特徴で、今回のツアーの到着日の夜に30センチ以上積もる大雪があったことから初日からその雪質を味わうことが出来た。学生時代に北海道のニセコに何度か訪れその雪質は世界有数といわれていたが、Steamboatの雪質は12月上旬にも関わらずニセコの雪質を確実に越えていた。それもそのはず、ゲレンデの一番上は10000フィートを越えており、富士山の8合目に匹敵する高さがあった。残念ながら初日の夜のような降雪はその後なかったが、吹雪もなく滞在中ほとんど晴れていたため、8時半?4時までのリフト稼働時間中とことんコロラドの雪を満喫できた。ただシーズン開始直後ということもあり、スノーボードバークがまだオープンしていなかった点が悔やまれる。

Steamboat Resortにはゲレンデから徒歩圏内に沢山のコンドミニアムが存在しており、4名から12名ずつのグループに分かれ、7日間寝食を共にした。コンドミニアムには食器・調理器具がそろったキッチン、リビングルーム、ダイニングルーム、ベッドルームが完備されており、マンションの一室のような部屋。また15分程度離れた街まで頻繁にシャトルバスも出ていることから、食料品の買出しも気軽に出来るようになっている。普段クラスで仲良くしている仲間と料理を作って賑やかに食べる機会はなかなかないので、その点でも非常に良い時間を共有できたと感じている。

毎日午後3時半になるといよいよパーティが始まる。まずは夕方3時半?5時半までAprès Ski(After Skiing)と呼ばれるパーティがゲレンデ横で毎日開催され、飲み物を片手に会話が弾む。Après Skiが終わると一度各々コンドミニアムに戻って夕食を取り、その晩のパーティに「備える」。Après Skiや夜のパーティにはそれぞれスポンサー企業がついており、一部のスポンサーはビール・ワイン等の自社製品をパーティに提供していた。スポンサー企業はその企業製品の宣伝効果を見込んでいるわけだが、実はサマーインターンや卒業後の就職に関する情報も提供していた。(ある企業は人事担当者が現地に来ており、なんと希望者には面接も実施していた。)
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毎晩9時からは日ごとに違ったテーマのパーティが始まる。参加者はそのテーマに沿った服装でパーティに参加する。ハロウィンでもそうだったが、こちらの学生はこういう衣装系のイベントには相当力を入れるのを見ているといつも面白い。今回のツアーでは「80's」(80年代の服装)、「White Party」(白い衣装)、「Holiday」(祝日にちなんだ衣装。時期もありクリスマス衣装が多かった)等々のテーマで毎晩クラブイベントが深夜まで続いた。

こうして振り返るとKellogg Ski & Snowboard TripはKelloggの特徴がいくつか現れているように感じる。第一にギネスブックにも載るような巨大ツアーの企画・運営を学生主体で行っている点である。もちろん天候に恵まれたことやSteamboat Ski Resortそのもののが非常に良いリゾートだった点もあるが、参加者としてツアーを評価するとその満足度は極めて高い。各パーティイベントの組み方や事前の情報提供、現地でのサポート体制、どこも文句がつけようがないといっても過言ではないだろう。秋学期の超多忙なスケジュールを縫って、準備を進めたKellogg Ski & Snowboard ClubのTrip Committee Memberのチームワークがいかに素晴らしいかを物語っているように思う。第二にJVも一緒に参加をし、勉強や就職活動を一時忘れてとことん楽しんでいた点。先週まで期末試験のため、夜中までStudy Roomに明かりに灯して机に向かっていた同じ学生と思えないはしゃぎようだった。このOnとOffの切り替えの思い切りの良さはKelloggに来て受けた良い意味でのカルチャーショックのひとつでもある。まだ一年先ではあるが既に来年のKellogg Ski & Snowboard Tripの行き先気になって仕方ない。
Kellogg Ski & Snowboard Trip
http://www.kellogg.northwestern.edu/student/club/ski/thetrip.htm
Kellogg Ski & Snowboard Club
http://www.kellogg.northwestern.edu/student/club/ski/Index.htm
Steamboat Ski Resort
http://www.steamboat.com/
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