在校生・卒業生によるKellogg学校説明会のご報告

去る7月27日(日)に、神保町の学士会館にてで「在校生・卒業生によるケロッグ学校説明会」が開催されました。当日は、総勢200名強のMBA留学を目指す受験生の方々に、ご出席頂き、大盛況のうちに幕を閉じることが出来ました。ご参加頂いた受験生の皆様、出願準備のお忙しい中、貴重なお時間を割いて下さり、誠に有難う御座いました。

2PICT0003.JPG今回は、同説明会にご出席頂いた受験生の皆様へのお礼を兼ねて、本説明会の様子をご紹介させて頂こうと思います。

尚、当日の話のアウトラインを極力カバー出来るよう努めました。当日残念ながらご参加頂けなかった受験生の方にもKelloggの概要を知る上で参考にして頂ければと思いますし、ご参加頂いた皆様にも、実際にエッセイを書かれるタイミングで再度こちらの内容を見直していただくことで説明会の空気を思い出したり、ポイントを再確認する際に、少しでもお役に立てれば幸いに存じます。

本学校説明会の位置付け

ビジネススクールでの留学は、代表的なプログラムで2年、短いものでも1年半近くある。短いようで、長い。責任と権限を与えられ、仕事に充実感を覚え、若手・中堅としてビジネス最前線で活躍している時期に、留学することは、職務を通じて得られていただろう貴重な経験を機会損失することを意味し、大変勇気がいる決断である。

果たして、ビジネススクールでの留学は、当該ロスを上回る経験・スキルを会得できるか。

それを決めるのは、本人の意識・意欲は当然ながら、どれだけ同意欲を汲み取って、実現させてくれる土壌・環境が留学先に整っているか次第である。その学校の懐の深さの違いで、本人が留学から得られるものは何倍にも大きく変わってくる。但し、各学校がどのような特徴を持ち、どのような受入体制を有しているのかは、決して知名度やブランドなどといった客観的な指標だけでは捉え切れず、カリキュラム・学習形式・校風・環境、さらには卒業生の声など、様々な要素を知った上で複合的に判断する必要がある。

又、その判断をより一層難しくするのが、同要素は必ずしも万人共通の絶対値的なものではなく、各個人の価値観、キャリア観にそぐうかに、大きく依存するという点である。どの学校が本当に「自分」に合っているのかは、非常に難しいながら、慎重に、でも、徹底的に考え抜くべき問いである。

1PICT0002.JPGその意味で、今回の学校説明会は、ケロッグを一方的に紹介するのではなく、留学生の視点から、学校選びの上で重要と思われる点の紹介(勿論、その切り口で照らした場合のケロッグの特徴も紹介)、並びに、MBAの価値そのもの(キャリアに於けるMBAの位置付け、MBAに期待すべきもの)を感じ取ってもらえる場となれば、との思いで、今回の説明会を開催するに至った。

その上で、今回の説明会を企画する上で留意したのは、活字では決して表れないケロッグらしさを受験生の皆様に如何に理解してもらい、「自分」との相性を肌感覚で感じ取ってもらうか。悪いところ(?)も含め、ケロッグの有りのままを最も表現しているのが、ケロッグ生そのものである。従い、今回は、在校生・卒業生有志一同、我々の個人的な体験や考えを素直に皆様にお話することで、ケロッグの素晴らしさををできるだけ生の声としてお伝えしたいと思った。

また、もう一つの試みとして、ご家族・パートナーの幸せが、留学に於いて極めて大事という経験則的な思いから、ご家族・パートナーの方にもご参加頂き、ケロッグのことは勿論、留学生活がどのようなものかを少しでもお伝えできるよう心がけた。

同立て付けの中、当日の説明会の概略は以下の流れで、実施された。

PICT0027.JPG第1部 在校生・卒業生によるKelloggの紹介

ケロッグらしさを表現するキーワードは多くあるが、在校生の中で、侃々諤々の議論をした結果、以下5つのテーマに絞って、学校紹介をさせてもらった。ただ、ここでも、各個人の体験談、印象を中心に添えて、極力、受験生の皆様には卒業生の生の声、且つ、個別具体的な体験談を紹介すべく、三菱商事の阿部さん、マッキンゼーの小林さん、モルガンスタンレーの高橋さん、野村アセットマネジメントの臼井さん、卒業3年以内の4名のパネラーに、各テーマに関し御話頂いた。

1. Intellectual Depths

ケロッグは、学生・学校・ビジネス(リクルーティング側)三社の評価をバランスよく取り入れているビジネスウイークでのランキングで、過去20年間安定して高い評価(常に上位1-3位以内)を得てきた。その背景には、ケロッグが偏った専門分野だけではなく、学生側を多様なキャリアに備えて、幅広いアカデミック・プログラムを通じて、十二分にスキルを与え、準備させている事実がある。ケロッグと謂えば、マーケティングという評判はあるが、決してそれだけではない。留学前も、留学後も投資銀行出身の高橋さんが語るように、ファイナンスやオペレーションも、プロの目から見ても、極めて実践的、且つ、高水準な授業・教授陣が揃っている。

3PICT0025.JPG2. Experiential Learning

ケロッグは、体験的学習を盛り込んだカリキュラムという点で、他のトップ校と大きく差別化されている。体験的学習とは何か。最も代表的なパターンというのは、学生が、企業やNPOに対してコンサルティングサービスを提供する、それを授業の一環として行うもの。そのような体験的学習を通じて得られるものは、理論を応用・実践して結果を出す力を養うということ。実際、阿部さんが述べたように、不動産投資を専門する彼の視点からしても、ケロッグでの授業(Real Estate Investment)は、作られたビジネスケースと違って、実際のアメリカの企業とコミュニケーションをとって、そして、プロジェクトの範囲をどうするのか、どういうタイムラインで仕事を進めてゆくのか、チームとしてどう動くか、といったことまで、実践的な課題設定の中で、リアルな環境で学ぶことができ、大変有益であるとのことだった。

3. Teamwork

ケロッグは、チームワークに優れたリーダーシップを養成する学校として非常に高い評価を得ている。人と共に働き、人と共に何かを成し遂げる。独りよがりな理屈ではなく、様々な価値観、バックグラウンドを持った人々を共感させ、組織に影響を与えることで、個人では決して達成できないインパクトを達成する。

ケロッグでは、カリキュラム、カルチャー、インフラに一貫して根付いた価値観まで、同概念は落とし込まれ、他校が決して真似できないレベルにある。グループワークでは、自分がこれだ!と思っていた解が様々な角度から批評されたり、或いは、全く異なるアプローチが提案されるなどの繰り返しで、喧々諤々、議論を白熱させている風景は、ケロッグの定番ともいえる。このプロセスは、ビジネスでの意思決定プロセスに近いため、実践的な鍛錬になる。さらに、個人としての貢献、自分の意見をしっかりと伝えることが要求されるグループワークゆえ、コミュニケーション能力を鍛えることにもなる。ケロッグの学生の満足度がとても高いのも、斯かる人と人とのつながりから生まれている面が大きい。

4. Student Driven Culture

もう一つ、Kelloggを他のトップスクールと明確に異ならせている特徴が、「Student Driven Culture」だ。Kelloggは「学校は学校サイドの経営者、スタッフが運営するものであり、学生はお客さん」というビジネススクールの既成概念を長年掛けて意図的に破壊してきた。学生にとってKelloggは、「自分たち自身が、自分たち自身のために、自由に変えることが出来る場」である。

クラブやイベントはもちろんのことながら、学校の運営のあらゆるレベルで、当事者である学生がイニシアチブを取り、新しい何かを始め、戦略を考え、それを実際に実行している。Kelloggならではのアカデミックプログラムの中には過去の学生たちのアイデアや想いによって始められ、磨かれてきた歴史を持つものも多い。世界中の地域を対象としたGIMプログラムやManagement-Labなどが正にその典型で、現在も授業の運営の大部分は学生によって行われている。(講師自体はもちろん教授やゲストスピーカーだが。)

また、学校のマーケティング、経営、さらにはアドミッションの合否判定に至るまで、学校運営のあらゆる面で、かなりのレベルで学生が関わっているという点も特徴だ。この仕組みと文化により、学校としては常に当事者である学生のニーズに添った形で、時代の変化に応じて柔軟に進化していく事が可能となり、さらに学生側としてはあらゆる面でリーダーシップや実践力を発揮し、鍛える場が与えられるという、学校・学生双方にとってのメリットは計り知れない。

「Kelloggの学生は他のトップスクールに比べて学校に対する想い入れ・オーナーシップが強い」と評される理由の裏にはこういった事情がある。

5. Environment & Community

ケロッグは、シカゴダウンタウン/オヘア空港より車で30分ほどの距離にある、エバンストンという街にある。エバンストンは所謂アメリカの郊外らしい、長閑な、緑溢れる、ややハイエンドの住宅街である。少し古いが、映画「ホームアローン」の舞台となった街といえば、多少イメージが沸くかと思う。多くの受験生が、ミシガン湖を望むエバンストンの美しさに魅了されて、ケロッグ行きを決断するほどである。

エバンストンの魅力は、その景観だけではない。ご家族と共に留学される方であれば、ご家族が如何に安心で、且つ、充実した生活が過ごせるかは、留学生本人が留学生活に専念する上でも重要となるが、エバンストンは、その意味で大きなアドバンテージを持つ。先ず、治安の面から、家族も安心して過ごせる住環境であることが挙げられる。又、「家族の幸せがない限り、充実した留学生活は過ごせない」という思いを学校側も共有しているため、学校の各種イベントは家族も大歓迎、更には、家族・キッズ向けのクラブ等といったサポート体制が充実しているのも、人と人との繋がりを大切にするケロッグらしさが表れているかと思う。そして何よりも大都市シカゴにも近い利便性もあり、ショッピング、ミュージカル、スポーツ観戦といった娯楽へのアクセスが容易であることも生活を充実させる上で嬉しい。
 

第2部 卒業生によるパネルディスカッション (MBAとキャリアについて)

第2部では、ケロッグ日本人会会長で、且つ、日産でGTRの世に輩出した加治さんをファシリテーターに、4名のパネラーにお越し頂いた。アントレプレナーの有吉さん(PTP株式会社代表取締役)、投資銀行出身で日本のM&A第一人者である若月さん(メリルリンチ証券)、消費財、医薬、メディア・エンタテインメント等の幅広い業界に対するコンサルを行っている苅田さん(ボストンコンサルティンググループ)、富士ゼロックス・資生堂のコーポレートブランド戦略を担っていた臼井さん(資生堂)。

4PICT0048.JPG同パネルディスカッションのテーマは、敢えて、ケロッグに拘らず、視点を高く、以下質問を投げかけながら、卒業生の皆様が日頃考えていらっしゃることを御話頂いた。
・ケロッグ卒業後に関わった仕事で、失敗談を含め、印象に残ったものとその理由
・最近のビジネスにおける問題意識とどうそれにチャレンジしていくのか

6PICT0057.JPG同遣り取りの中で、どういう人間をケロッグが輩出しているのかをじっくり見つめて頂くと共に、一歩引いたビッグピクチャーの中で、今後、日本の向かうべき方向、仕事観などを卒業生の声の中から垣間見て頂き、受験生の皆様が、今後のキャリアプランを熟考する上でいい刺激になっていれば幸いである。

在校生の身でありがなら、個人的にも、今後のキャリア、大げさにいえば、人生を考える上で有益なヒントが多くあった。スパイダーという商品を通じて、世の中のライフスタイルを変革しようと語る有吉さん、自分のキャリアのみならず、如何に、社会への貢献を意識し、コミットするかが重要と静かに、でも、熱く語る加治さん。又、パネルを、ご自身のライブ活動のため、途中退席なさった苅田さんのように、手前味噌ながら、ステレオタイプには留まらない人物像、引き出しの幅広さ、オンとオフの切り替えの良さなどのケロッグらしさが表れていたと思う。

PICT0051.JPG第3部 懇親会

15時開始した学校説明会も、第2部終了した時点で18時半と可也ロングランではあったものの、最後の懇親会にも、100名弱の受験生が残り、学士会館の方々に会場を追い出されるまで(学士会館様、すいませんでした。。。)、ケロッグ生に取り囲むように、色々質問なさってくださった。それまでの説明会は、全般的な興味をカバーすべく構成されていたこともあり、懇親会では、各授業、各プログラムに関するスペシフィックなもの、受験プロセス(エッセー・インタビュー対策)に関するもの、など多数の質問を頂いた。中でも、一番の人だかりが出来ていたのは、当日参加した在校生の奥様方の周り。受験生のご家族の皆様が、エバンストンでの生活振り、余暇の過ごし方等を熱心にご質問なさっていた模様だが、少しでも留学前の海外へ帯同する不安を和らぐことができたなら幸いである。

5PICT0065.JPG当日ご出席頂いた皆様からのご感想

説明会後に、多くの受験生の方からお礼のご連絡を頂き、暖かいお言葉をたくさん掛けて頂いた。幾つか代表的なものを、以下ご紹介させて頂く。同内容を拝見すると、少しでも、MBAの意味、ケロッグの良さを感じ取って頂くことが出来たのではと思う。(感想をお聞かせ下さった皆様、改めて、有難う御座います。)

・ "本当にMBAに行くべきかどうか迷っていたが、情熱的でカッコいい卒業生の姿に心を打たれ、絶対にケロッグに行ってやろうと思った"
・ "単純なランキング上位校という認識から、Experiential LearningやGroup workに強いという、より本質的な特徴を知ることができ、一層行きたい気持ちが強くなった"
・ "家族が住み易い安全な町であるという点に強く惹かれた。妻は絶対にKelloggに行ってくれと言い張っています"
・ "マーケティングが強いという認識しか無かったが、幅広い分野とリーダーシップ教育に強い学校という認識に変わった"
・ "在校生も卒業生も生き生きとしていて、学校への愛情と誇りが伝わってきた"
・ "卒業生と在校生の仲が良く、卒業生のネットワークが強固な点が他校と違い、感銘を受けた"

PICT0059.JPG今後の情報提供

我々在校生としては、自分たちが受験プロセス中、諸先輩方から各種サポート頂いたのと同様に、受験生の皆様には、微力ながら今後も継続的にサポートしていきたいと考えています。今回、学校説明会にご都合付かず、ご出席頂けなかった受験生の皆様、又、今回を契機にケロッグに興味を持って頂いた方は、本年9月10日に開催される予定の学校アドミッションによる公式学校説明会に、是非ご出席頂くと共に、以下のサイトも是非ご参照頂ければ幸いです。

特に、在校生によるブログでは、今回、出席者の方からご要望の多かった1)授業に関するもの(学校規則上、開示できる範囲は制約あるものの)、2)就職活動に関するものを中心に、情報発信していく予定です。ちなみに、受験生向けの学校生活紹介というブログの性格上、(通常の日記ブログと異なり)必ずしも最新の記事ばかりでなく、過去に蓄積されてきた記事の中にもお役に立てるものが多いと思います。もし直近の記事で知りたい内容が無ければ、過去の記事まで遡ってチェックしてみて下さい。

・ Kellogg School of Management Official Website
 - http://www.kellogg.northwestern.edu/ 
・ Kellogg Alumni Club of Japan Website
 - 受験生のためのケロッグ経営大学院紹介
  ・ http://www.kelloggalumni.jp/Prospective/ 
 - 在校生によるKelloggライフBlog 
  ・ http://www.kelloggalumni.jp/kellogg_life/

尚、ケロッグを理解してもらうためには、学校説明会も去ることながら、実際にキャンパスに御越し頂くのが一番効果的だと思います。受験生の皆様は、お仕事で大変お忙しいとは思うものの、ご都合が許す限り、是非キャンパスにお越し頂き、実際に授業を閲覧し、在校生の生活振り、エバンストンの環境を見て頂ければと思います。在校生としてはビジットは大歓迎ですので、いらっしゃる際には、以下アドレスに事前にご連絡頂ければ、当日の案内等をさせて頂きます。

キャンパスビジット用問い合わせ先 :prospect@kelloggalumni.jp

また、もし疑問点、ご質問等あれば、同アドレスまでご連絡ください。出来る限り、対応してきたいと考えております。

最後に、繰り返しにはなりますが、ご参加頂いた受験生の皆様、仕事に加え、GMAT・エッセー書きと、一番お忙しい時期にも関わらず、貴重な時間を割いて、本説明会にご出席頂き、誠に有難う御座いました。

学校説明会準備チーム一同 
(Class of 09 西村、山田、羽田、大滝、田村、松山)

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このページは、Kellogg在校生が2008年8月 5日 09:08に書いたブログ記事です。

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