

GIMタンザニアは、Global Health Initiative(GHI)を抜きに語る事ができない。Global
Health Initiative(GHI)は、途上国向けの安価で使いやすいHIV検査装置を開発しようというNorthwestern
大学が主導する産学協同のプロジェクトである。Bill & Melinda Gates
Foundationが基金を拠出し、産業界からは、製薬会社のAbbottと医薬検査薬開発会社のInverness Medical
Innovationsが基本特許を供与、さらにデザインコンサルティングファームのIDEOが製品開発に共同参加している。Northwestern大
学は、全体のコーディネーションを受け持ち、Kelloggの他に、Medical school、Engineering
schoolが、製品の開発・商品化に参画している。Kelloggは、マーケティング関連業務を担当していて、GIMタンザニアはその枠組みの中で、タ
ンザニアでの市場調査を行うという位置づけになっている。Kellogg内でGHIに関係するプロジェクトは他にもあり、例えば6月に卒業する2年生が、
9月まで、社会貢献活動をするというKellogg CorpというプログラムなどもGHIの一翼を担っている。

なぜ、GHIは、エイズ検査装置の開発を目指しているだろうか?出生後18ヶ月までの新生児は、出生後も母親の免疫が残っているため、現在途上国で主に用 いられている免疫による検査方法だと、正確な判定ができない。一方で、新生児のHIVの進行速度は、成人に比べると非常に早いため、出生直後の判定と、治 療が不可欠である。新生児向けの検査薬のマーケットは、成人向けに比べると規模が小さく民間企業が製品開発をするのが難しい。このような問題を克服するた め、GHIでは、特に新生児向けのHIV検査装置に力をいれている。ほかにも、HIVの進行レベルを調べるため検査項目CD4とHIVの進行速度をしらべ る検査項目Viral Loadの両検査項目を、途上国のニーズに合わせ、安価で高速に検査できる検査装置の開発も同時に行っている。
GIMの授業が始まるのは1月だが、私たちがこのGIMタンザニアに参加したのは、それよりずっと前の昨年の9月になる。9月にGIMリーダーの募集があり、書類審査と面接を通して、リーダーに選抜されたからだ。リーダーシップ・チームは、メインリーダー(2名)、カリキュラム(2名)、ファイナンス、ロジスティックス、リレーションシップから構成される。Kelloggらしい学生主導のプログラムで、リーダーになると9月から3人の担当教授と共に授業内容の企画やコースパケットの作成から、調査旅行の手配、それに学生の参加促すためのマーケティングまで運営全般を切り盛りすることになる。リーダーシップ・チームも、ケロッグらしくインターナショナル比率が、高く、ほぼ半分の3名がインターナショナルである。

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月の授業開始からは、さらに、Innovation &
DesignコンサルティングファームのIDEO(IDEOは、非常にユニークで有名な会社なので知らない方は、IDEOのWebなどをチェックしてみる
ことをお勧めします。)からも、2人のコンサルタントがアドバイザーとして加わった。

参加している26名の学生のバックグラウンドも、アフリカの事情に詳しい人、Non-Profitやヘルスケア業界での職務経験を持つ人から、そうした知識や経験は全くない人まで幅広い。ただ共通していたのは、ケロッグの学生の中でも特に、社会貢献に対する意識が高く、寛大で、熱意にあふれた人たちばかりだった。また、Kelloggでは、女性比率が30%程度だが、GIMタンザニアの参加者の半数が女性で、女性が多いのも特徴だろう。
C&N, Class of 2009
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