今回は学校ネタで、また違った切り口の話を一つ。
先日、タイから春学期の間Kelloggに来ている交換留学生14人のウェルカムパーティーを日本人同級生のYさんと一緒に開いた。バンコクにあるチュラロンコーン大学に所属するビジネススクール、Sasinから来ている1年生たち。
Kelloggには毎学期30-40人ずつくらいだろうか、世界中の学校から交換留学制度を使って学びに来る生徒たちがいる。(先日Kelloggへの交換留学の記事を書いてくださったLBSからの日本人交換留学生のTさんもその一人。)最初Kelloggに来て戸惑うところもあるだろうし、気心の知れたKellogg生を最初に作って貰った方が何かと便利だろうと言うことで、学生課に相談して企画した。住んでいるマンションのパーティールームを貸しきって、近所のタイ料理屋さんから食事をデリバーするという簡単なもの。皆喜んでくれていたみたいで良かった。みんな超いい奴らで、人懐っこい性格で、彼らと仲良くなれてよかったなーと思った。
ということで、今回は、Kellogg名物の一つ、交換留学について書かせて頂こうと思う。
1.なぜ交換留学?
この会を企画した理由の一つに、実は僕自身が(Yさんも)2年生の冬学期に彼らの学校(バンコクのSasin)に交換留学に行く予定で、事前にSasinの情報を仕入れたり、彼らとのネットワークを作っておきたかったというのもあった。
昨年、Kelloggに留学するに当たり、会社にいたKelloggの先輩たちに「卒業後に振り返って、『あれをやっておけばよかった』と思ったことは何ですか?」と聞いて回った。その中で、いつも素晴らしいアドバイスを下さる、非常に信頼できる先輩が仰った言葉が、「2つあって、アドミッション(受験生の合否判定)の仕事と、交換留学」。
前者について簡単に説明すると、Kelloggの際立った特徴の一つとして、Student drivenのカルチャーがある。学生が学校の運営のかなりの部分を担ってしまっている。学校そのものの戦略やマーケティング、校舎の建て替えやなど、かなりの部分で生徒が意思決定に介在している、というか主導権を取っている。その一環で、トップスクールとしては異色なのだが、受験生の合否判定にかなりの度合いで学生が関わっているという話がある。具体的には、担当者の学生が受験生のエッセイを読み、面接をして、「このキャンディデートは取るべき」とか「取らないべき」といった意思決定に結構なレベルで影響を与えることになっている。入学当初は人を見る目を養うという意味でもいい経験になりそうなのでやってみようかなと思っていたのだが、週10時間のコミットメントと言われたので、さすがにしんどそうだったので断念した。
二つ目の交換留学については、せっかくの機会なので、世界のより多くの地域に住んでみる、体験してみるのは絶対にプラスになると思い、入学前から是非やってみたいと思っていた。
人によっては、せっかくケロッグに来たんだから、授業のレベルが落ちる他校に行くのは勿体無い、という意見を仰る方もいる。が、僕は、個人的に、Kelloggにいることによって得られることのほとんどは、6学期中5学期もいれば得られていて、最後の1学期分を乗せることによる上乗せ価値/経験は、ほとんどマージナルなものに過ぎなくて、むしろ大きく質の異なる経験を噛ませることによる、違う軸での学びや成長や楽しさを追求した方が、2年間トータルで得られるものは最大化されるという信念もあり。他の学校からKelloggそのもの、そこでの学びや体験を客観視する。そうすることでKellogg体験の価値がまた一段高められると思う。一般的に、視点は1つよりも2つの方が絶対にいい。異なったパースペクティブは必ずブレークスルーと差別化をもたらしてくれると信じていることもあって。

2.その中でも、なんでまたタイ?
タイのSasinを選んだのは、(1)生活コストが圧倒的に安いから、(2)SasinはKelloggの姉妹校的な提携関係にあり、Kelloggが積極的に支援している関係で、結構な割合の教授がKelloggから出張で来ており、授業のレベルが担保されているから、(3)アジアのエリートたちとのネットワークを作っておきたかったから、(4)エバンストンの厳しい冬を避けて、とにかく暖かい所に行きたかった、という4点。あと、ここだけの話、僕自身ムエタイの熱狂的ファン(見るのもやるのも)だったというのと、妻がタイ料理大好きで修行中というのも、ちょっとだけ、あり...。ちょっとだけですよ!あくまで...
(4)の軸で、当初は他にもスペインバルセロナのIESEやオーストラリアのシドニー、南アフリカのケープタウンなども検討したが、やはり(1)のファクターがボトルネックになり、タイのSasinがベストという判断に。あと、スペインはGIMヨーロッパで行ったのと、オーストラリアにも大学時代に2ヶ月ほど住んでいた経験もあったので。

3.Kellogg名物、大規模交換留学
さてここで、念のため、Kelloggからの交換留学制度についてクイックにシェアさせて頂こうと思う。Kelloggの志向する一つの方向性として、Global Perspectiveで他校よりもさらに一歩抜きん出たレベルで尖っていこうというものがある。インターナショナル系の授業の充実やGIMもその端的な例。そして、この交換留学制度もその一環。世界中の20以上のビジネススクールに、毎年50名以上の2年生が1学期間の交換留学に行っている。と同時に、40人近い受け入れも行っている。恐らく、(僕の限られた受験生時代の知識で知る限りでは)ここまでの規模、多様性で交換留学プログラムを推進している学校は他には無いのではないか。
参考までに、以下、交換留学をやっている学校のリスト。慶応ビジネススクールも入っており、日本好きなアメリカ人が毎年数人選択している。人気があるのは圧倒的にLBSらしい。英語で行けちゃうのと、ヨーロッパでのネットワークが出来る点、ロンドンに対する憧れからだろうか。毎回定員を超えてしまうとのこと。一方で、フランスやイタリアはさほどコンペティティブでは無いようだ。(英語で行われている授業があるとは言え、言葉の壁を多少感じるのだろうか。個人的には非常にいいと思うが。)
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交換留学対象校リスト
EDDE School of Management - Buenos Aires, Argentina
The London Business School - London, England
RSM Erasmus University - Rotterdam, The Netherlands
Copenhagen School of Economics and Business Administration - Copenhagen, Denmark
HEC School of Management - Jouy En Josas, France
IESE Business School, University of Navarra - Barcelona, Spain
Otto Beisheim School of Management - Koblenz, Germany
Sasin Graduate School of Business Administration, Chulalongkorn University - Bangkok, Thailand
Norwegian School of Economics and Business Administration - Bergen, Norway
SDA Bocconi, the business school of Universita' Commerciale Luigi Bocconi - Milan, Italy
Australian Graduate School of Management, University of New South Wales - Sydney, Australia
Graduate School of Business Administration, Keio University - Yokohama, Japan (near Tokyo)
School of Economics and Management, Tsinghua University - Beijing, China
Hong Kong University of Science and Technology - Kowloon, Hong Kong
Ecole Supérieure des Sciences Economiques et Commerciales (ESSEC) - Cergy-Pontoise, France (suburb of Paris)
India School of Business - Hyderabad, India
Pontificia Universidad Catolica De Chile - Santiago, Chile
University of St. Gallen for Business Administration, Law and Social Sciences - St. Gallen, Switzerland
University of Cape Town, The Graduate School of Business - Cape Town, South Africa
Instituto Panamericano De Alta Dirreccion De Empresa (IPADE) - Mexico City, Mexico
Uni Andes School of Management - Bogata, Columbia
Yonsei University - Seoul, Korea
Leon Recanati Graduate School of Business Administration - Tel Aviv, Israel
(その他、自分で行きたい学校があったら相談の余地あり)
各校のHPへのリンク先はこちら
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こうやって見ると、改めて、凄い数の選択肢。文字通り全世界カバーしてますな。。。
Sasinの皆とのディナーでいろいろ話を聞いたのだが、結構いろいろ分かってよかった。Sasinはどうやらバンコクの中心地にあり(彼らの言葉だと、東京で言うところの渋谷とか原宿みたいな感じ)、便利さとしては最高とのこと。(あと、完っ全に余談だが、ムエタイのルンピニー/ラジャダムナンの両ナショナルスタジアムにも近いとのこと。素晴らしい...)Sasinが所属するチュラロンコーン大学は日本で言うと東大のようなところらしい。また、Sasinの生徒は学年100人で、その多くが国内のファミリービジネスの子息たち。タイでのビジネスネットワークの震源地という言い方をしていた。ふーん、なるほど。面白い。
今週で春学期も終わり、彼らもタイに帰ってしまう。冬に再び顔を合わせるのが今から楽しみだ。
実際に留学するのは冬なのでまだ先の話ですが、追ってご報告させて頂きたいと思ってます。
IM Class of 09
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