教科ごとに4,5人単位で形作っていたグループスタディも、最後の授業とともに解散。ケロッグではPeer Evaluation(チームでの貢献度合いを互いに評価しあい成績に反映させるシステム)があり、すでに冬学期分は各教授に提出したのだが、今日は、履修した5科目のうち3科目について『本音』でPeer Evaluationをしてみようと思う。
『管理会計』
選択科目。間接費の処理を中心に学ぶ。1年生は私一人だけ。2年生30人に囲まれての授業。しかも、クラスの半分以上は投資銀行への就職が決まっている人間で、バンカー独特のやや殺伐とした雰囲気がクラスルームに漂っていた。(心やさしい投資銀行勤務の方ごめんなさい・・・) そのため授業中はあまり居心地はよくなかったが、グループワークは別世界!!! グループメイトとして最高な2人に恵まれ、楽しく、かつ、学びの多い時間が過ごせた。グループワークは週1回、2時間というのが目安。チームメイトは、ロシア人とインド人、それに日本人の私というインターナショナルなチームだった。
Mr.D from Russia
父親が元ソビエトの諜報員(!)ということで、東ドイツやモンゴルなど海外での生活が長い。卒業後は母国の大手コンサルファームへの就職が決まっているという。勉強が大好きで、かなりのハードワーカー。ファイナンスやストラテジー、マーケティングの授業で蓄えたスキルと、管理会計の授業で学びつつある手法とをがっちりと組み合わせて数字を出してくるので、かなり説得力があり、「MBAで学ぶとこうなれます」という典型例といえよう。彼が用意してくる数字と同程度の質の分析をするため、この科目のミーティングの前にはかなり時間を割くことになった。お勉強の話だけでなく、ミーティングの前後には、ロシアの政治など、勉強以外の分野でも会話を楽しむ時間があり、実はこれが楽しかった。(特にロシアの大統領選挙について、アメリカにいながらロシア人のinsider perspectiveを得られたのは大きな収穫だった) Dも私のことを気に入ってくれたのか、来学期のModelingの授業でもグループを組むことを既に決めている。
Ms.V from US/India
数字は苦手っぽかったけれども、日本+ロシアという英語が苦手な二人がチームメイトだったため、Write upで力を発揮してくれた。グループワーク1時間後に詳細なペーパーを送ってくれたおかげで、その後の推敲に時間が取れ、かなりレベルの高いレポートが出来たと思う。実際、すべての宿題がほぼ満点という、分業体制の長所を存分に発揮できた科目となった。グループの各構成員のポジショニングが明確であればあるほど、質の高いグループワークが出来るような気がしている。このグループで言うとD がリーダー役、私が対案を出す役、そしてVが調停役という感じだったか。
『統計学』
基礎科目の一つ。重回帰分析を中心に、リアルなデータを用いて価格や消費量などを予測する手法を学んだ。(なおこの科目は教授によってグループメイトが割り振られた) そもそも統計でグループワークってありえるの、と思う人も多いと思う。率直に言ってしまうと学びの上での効果は疑問。結局、定量的な部分は最も切れの良いチームメイトの答案がそのままグループのレポートとして提出されることが多かったのは事実だと思うからだ。一方で、統計と言えどもかなりグレーな部分があり、同じ数字が出ても解釈の違いが出たりして、そうした部分(といってもレポートで占める割合はごく一部)をどう文章や数式に落とし込むかがグループワークの時間のほとんどを占めた。週1回、1時間半から2時間程度というのが標準。アメリカ人2人とチームを組んだ。
Mr. E
神様と仏様の次に来ると言ってもいいほど、賢く、やさしく、理想的なチームリーダー。こういう人間に会えただけでもケロッグにきた価値はあると言うもの。ほぼ毎回、完璧に近い回答を用意してきていて、頭の下がる思いがした。一方で人の意見を取り込むのも巧み。こちらの言いたいことを数倍良い具合にして回答に加えてくれるので、ミーティングに出て自分の意見を言う楽しみがあった。ちなみに入学直前の8月、KWESTでペルーに行ったときの仲間。「KWESTのときに比べると、オマエの英語かなり上手くなったよ」と言われたときは素直にうれしかったなぁ。
Mr. A
平日はシカゴのVCで無給インターンシップをしていたため、半分程度しか問題を解かないでグループワークに登場することが多かった。が、非常に切れる奴で、Eと私が議論をしている(というより、私がEにわからない部分を教わっている)数分の間に自分の答えを用意できてしまうことが多く、決してfree riderではなかった。1月は就職活動で忙しかったこともあり、少しカリカリしていたが、複数のVCからオファーが出た2月後半以降は人が変わったようにやさしくなったのが印象的。
『オペレーション』
実はケロッグで充実している専攻の一つであるオペレーションの基礎科目。インベントリー、スループットといった概念・計算方法やサプライチェーンマネジメント、在庫管理といったのオペレーションの基礎を学んだ。20人強のケロッグとしては少人数のクラスだったことと、なぜか教授と大変波長が合ったため、発言しやすい授業だった。グループワークはアメリカ人3人と4人でのチーム。週に1回。1時間程度、長いときでも1時間半のグループワークで効率的な運営だった。(この科目も教授によってグループメイトが振り分けられた)
Mr. R
会計士。「数字に強いからこの科目得意だと思うなぁ」と最初の挨拶のときに自信満々に語っていたのが印象に残っている。が、1回目のミーティングで彼が用意してきた答えは滅茶苦茶。私が一問一問教える羽目になった。それが大分プライドを傷つけたようで、2回目以降は明らかに「時間をかけました」というファイルを持ってくるようになった。私もこの科目については整えたファイルを毎回準備していったので、結果、建設的なミーティングが続けられたと思う。なお、Rは服装がおしゃれであるだけでなく、WordやExcelのファイルも美しく仕上げることに力点を置いている人間であるため、毎回プロフェッショナルな、ただの宿題にしては美しすぎるレポートが提出されることになった。
Ms. K
ミーティングのために網羅的なファイルを用意してくることはなかったが、ポイントとなる計算はきちんとしてきていた。彼女の理解力はなかなかで、Rと私のどちらが正しいことを言っているか、さくっと見極め、無駄な時間を消費することを避けてくれていた。こういう「天の声」的の存在も貴重。(グループによってはリーダーがいなかったり、意思決定の仕組みが見えなかったりして、無駄に議論を費やすこともある。さくっと短時間で結果を出せる建設的なグループと、時間を使ったにも関わらず結論が出ないグループとの違いを、毎日のグループワークによって体得できるのはケロッグの魅力のひとつ。つまり後者のようなグループに所属することも将来の糧になる、はず)。
Mr. B
当初はほとんど議論に参加せず、かといって邪魔もしない、いわゆるfree rider。最後の数回はPeer evaluationが気になったのか、writingを担当したりしてくれたので、まあ、peerとしては及第点かな。
こうしてグループワークをざっと振り返ってみると、先学期よりはミーティングに貢献できる場面が確実に増えたように思える。最大の理由はなんだかんだいっても英語が上達してきたため。もう一つあげると、グループでの自分のポジションを見極めることに長けてきたため。ケロッグ生の癖を把握できてきたのが大きい。半年たって授業を通じてのグループワークは、なんとなく、ああこういうことね、というのが分かってきたので、来学期は課外活動でのグループワークに時間をかけるつもり。
Class of 2009 け
選択科目。間接費の処理を中心に学ぶ。1年生は私一人だけ。2年生30人に囲まれての授業。しかも、クラスの半分以上は投資銀行への就職が決まっている人間で、バンカー独特のやや殺伐とした雰囲気がクラスルームに漂っていた。(心やさしい投資銀行勤務の方ごめんなさい・・・) そのため授業中はあまり居心地はよくなかったが、グループワークは別世界!!! グループメイトとして最高な2人に恵まれ、楽しく、かつ、学びの多い時間が過ごせた。グループワークは週1回、2時間というのが目安。チームメイトは、ロシア人とインド人、それに日本人の私というインターナショナルなチームだった。
Mr.D from Russia
父親が元ソビエトの諜報員(!)ということで、東ドイツやモンゴルなど海外での生活が長い。卒業後は母国の大手コンサルファームへの就職が決まっているという。勉強が大好きで、かなりのハードワーカー。ファイナンスやストラテジー、マーケティングの授業で蓄えたスキルと、管理会計の授業で学びつつある手法とをがっちりと組み合わせて数字を出してくるので、かなり説得力があり、「MBAで学ぶとこうなれます」という典型例といえよう。彼が用意してくる数字と同程度の質の分析をするため、この科目のミーティングの前にはかなり時間を割くことになった。お勉強の話だけでなく、ミーティングの前後には、ロシアの政治など、勉強以外の分野でも会話を楽しむ時間があり、実はこれが楽しかった。(特にロシアの大統領選挙について、アメリカにいながらロシア人のinsider perspectiveを得られたのは大きな収穫だった) Dも私のことを気に入ってくれたのか、来学期のModelingの授業でもグループを組むことを既に決めている。
Ms.V from US/India
数字は苦手っぽかったけれども、日本+ロシアという英語が苦手な二人がチームメイトだったため、Write upで力を発揮してくれた。グループワーク1時間後に詳細なペーパーを送ってくれたおかげで、その後の推敲に時間が取れ、かなりレベルの高いレポートが出来たと思う。実際、すべての宿題がほぼ満点という、分業体制の長所を存分に発揮できた科目となった。グループの各構成員のポジショニングが明確であればあるほど、質の高いグループワークが出来るような気がしている。このグループで言うとD がリーダー役、私が対案を出す役、そしてVが調停役という感じだったか。
『統計学』
基礎科目の一つ。重回帰分析を中心に、リアルなデータを用いて価格や消費量などを予測する手法を学んだ。(なおこの科目は教授によってグループメイトが割り振られた) そもそも統計でグループワークってありえるの、と思う人も多いと思う。率直に言ってしまうと学びの上での効果は疑問。結局、定量的な部分は最も切れの良いチームメイトの答案がそのままグループのレポートとして提出されることが多かったのは事実だと思うからだ。一方で、統計と言えどもかなりグレーな部分があり、同じ数字が出ても解釈の違いが出たりして、そうした部分(といってもレポートで占める割合はごく一部)をどう文章や数式に落とし込むかがグループワークの時間のほとんどを占めた。週1回、1時間半から2時間程度というのが標準。アメリカ人2人とチームを組んだ。
Mr. E
神様と仏様の次に来ると言ってもいいほど、賢く、やさしく、理想的なチームリーダー。こういう人間に会えただけでもケロッグにきた価値はあると言うもの。ほぼ毎回、完璧に近い回答を用意してきていて、頭の下がる思いがした。一方で人の意見を取り込むのも巧み。こちらの言いたいことを数倍良い具合にして回答に加えてくれるので、ミーティングに出て自分の意見を言う楽しみがあった。ちなみに入学直前の8月、KWESTでペルーに行ったときの仲間。「KWESTのときに比べると、オマエの英語かなり上手くなったよ」と言われたときは素直にうれしかったなぁ。
Mr. A
平日はシカゴのVCで無給インターンシップをしていたため、半分程度しか問題を解かないでグループワークに登場することが多かった。が、非常に切れる奴で、Eと私が議論をしている(というより、私がEにわからない部分を教わっている)数分の間に自分の答えを用意できてしまうことが多く、決してfree riderではなかった。1月は就職活動で忙しかったこともあり、少しカリカリしていたが、複数のVCからオファーが出た2月後半以降は人が変わったようにやさしくなったのが印象的。
『オペレーション』
実はケロッグで充実している専攻の一つであるオペレーションの基礎科目。インベントリー、スループットといった概念・計算方法やサプライチェーンマネジメント、在庫管理といったのオペレーションの基礎を学んだ。20人強のケロッグとしては少人数のクラスだったことと、なぜか教授と大変波長が合ったため、発言しやすい授業だった。グループワークはアメリカ人3人と4人でのチーム。週に1回。1時間程度、長いときでも1時間半のグループワークで効率的な運営だった。(この科目も教授によってグループメイトが振り分けられた)
Mr. R
会計士。「数字に強いからこの科目得意だと思うなぁ」と最初の挨拶のときに自信満々に語っていたのが印象に残っている。が、1回目のミーティングで彼が用意してきた答えは滅茶苦茶。私が一問一問教える羽目になった。それが大分プライドを傷つけたようで、2回目以降は明らかに「時間をかけました」というファイルを持ってくるようになった。私もこの科目については整えたファイルを毎回準備していったので、結果、建設的なミーティングが続けられたと思う。なお、Rは服装がおしゃれであるだけでなく、WordやExcelのファイルも美しく仕上げることに力点を置いている人間であるため、毎回プロフェッショナルな、ただの宿題にしては美しすぎるレポートが提出されることになった。
Ms. K
ミーティングのために網羅的なファイルを用意してくることはなかったが、ポイントとなる計算はきちんとしてきていた。彼女の理解力はなかなかで、Rと私のどちらが正しいことを言っているか、さくっと見極め、無駄な時間を消費することを避けてくれていた。こういう「天の声」的の存在も貴重。(グループによってはリーダーがいなかったり、意思決定の仕組みが見えなかったりして、無駄に議論を費やすこともある。さくっと短時間で結果を出せる建設的なグループと、時間を使ったにも関わらず結論が出ないグループとの違いを、毎日のグループワークによって体得できるのはケロッグの魅力のひとつ。つまり後者のようなグループに所属することも将来の糧になる、はず)。
Mr. B
当初はほとんど議論に参加せず、かといって邪魔もしない、いわゆるfree rider。最後の数回はPeer evaluationが気になったのか、writingを担当したりしてくれたので、まあ、peerとしては及第点かな。
こうしてグループワークをざっと振り返ってみると、先学期よりはミーティングに貢献できる場面が確実に増えたように思える。最大の理由はなんだかんだいっても英語が上達してきたため。もう一つあげると、グループでの自分のポジションを見極めることに長けてきたため。ケロッグ生の癖を把握できてきたのが大きい。半年たって授業を通じてのグループワークは、なんとなく、ああこういうことね、というのが分かってきたので、来学期は課外活動でのグループワークに時間をかけるつもり。
Class of 2009 け
コメントする