Case3:投資銀行・PE・VC業務

金融機関に属しマーケットに携わっていたバックグランドを持つが、卒業後はコーポレートファイナンスや企業経営に従事出来る様に知識を蓄えたいと考えていた。経営に関する幅広い知識に触れることを意識した科目選択を行った。

アカウンティング系:

コア科目で基礎を押さえ、企業内部の管理会計利用方法、外部に発表する財務諸表の解読法を学ぶ。管理会計はこれまで触れたことが無かったが、財務諸表内の各項目がどの様に計算されているか分かり、非常に実践で役に立つ内容満載と感じた。

Accounting for Decision Making(ACCT-430) Prof. Sridharan
コア科目にてBS/IS/CFの基礎を再確認
Managerial Accounting(ACCT-431) Prof. Walther
マネジメントの観点から会計を会社内部で有効活用する術を学ぶ。正確な商品コストの把握に必須である固定費の配分法や、企業戦略・人事評価に役立てる会計のあり方など。
Financial Reporting and Analysis(ACCT-451) Prof. Sunder
対外的に発表される財務諸表に載る情報をどう適切に判断するか、逆に法的に許される会計処理の範囲内で如何に数字を良くも悪くも見せることが出来るかを学ぶ。

ファイナンス系:

現場で必須であろう企業価値分析、税制が企業価値に与える影響、証券分析方法等を学ぶ。ディープにアナリティカルなその他科目を取ることも検討したが、幅広い視点を持つ人材になることを意識してファイナンス科目の履修は抑えめにした。

Finance I/II(FINC-440) Prof. Eberly
現在価値の概念からバリュエーションの基礎まで、ファイナンスの基礎を一気に学習。
Financial Decisions(FINC-442) Prof. Thompson
企業価値評価(バリュエーション)を様々な評価方法(DCF・APV・Multiple等)をケースを通じて学ぶ。
Security Analysis(FINC-463) Prof. Vincent
株価分析の基となる収益予測とそれに伴い変化する財務諸表(BS/IS/CF)のプロフォーマを作成、株式・債券投資に必要な知識、株式・債券アナリストが業務で行う作業を概ねカバー。
Corporate Restructuring(FINC-448) Prof. Thompson
Financial Decisionの応用版。倒産間近な企業の評価方法や、投資家の立場として優先株投資の評価などを行う。LBO企業評価モデルなどにも触れる為、実践性が高い。
Financial Strategy and Tax Planning(FINC-447) Prof. Petersen
税金が企業価値にあたえるインパクトの大きさに驚く。税制は日米で違えど、根底に流れる原則は同じ。

ストラテジー系:

定性的・定量的と両面から企業戦略分析を学ぶ。明確なビジョン・情報収集力・分析能力を高めることにより、企業が持続的可能な成長を実現する為の戦略策定を実行出来ると実感する。

Microeconomic Analysis(MECN-430) Prof. Besanko
コア科目。企業戦略の分析に必要なミクロ経済の基礎を学ぶ。
Business Strategy(MGMT-431) Prof. Mazzeo
戦略のコア科目であり、企業の競争力となるリソースや差別化とは何かを理解する。
Competitive Strategy and Industrial Structure(MECN-441-0 section 61) Satterthwaite
ミクロ経済やゲーム理論をベースに企業戦略のあり方を定性・定量的に解析する。
Strategy & Organization(MGMT-452) Prof. Spier
経済原理と組織のあり方の関係を学ぶ。
International Business Strategy in Non-Market Environments(INTL-466) Prof. Jones
グローバル経済の発展に伴い、商圏拡大やサプライマネジメントの観点から、企業が発展途上国への進出することは不可避。その際に気をつけるべき非市場要因を徹底分析する授業。

数量解析系:

限られた情報・時間の中で経営者が判断を下す際に、客観的数字に裏打ちされた戦略は、成功への可能性を高めてくれる。数字が語る内容を理解・解釈するには、一度自分で触れてなければならないと考える。

Accelerated Statistical Methods(DECS-437) Prof. Eso
重回帰分析を徹底的に学ぶ。
Empirical Methods in Strategy(MGMT-469) Prof. Dranove
重回帰分析を実社会に応用する術を学ぶ。企業の競争優位性を数字で解析する客観性は大きな武器となりえる。
Research Methods In Marketing(MKTG-450) Prof. Hansen
定量的分析をSTP以下、マーケティング戦略策定に役立てる術を学ぶ。
Strategic Decision Making(DECS-452) Prof. Weber
ゲーム理論を実社会に応用する事例を学ぶ。古典的な囚人のジレンマから展開され、価格競争・交渉・オークションなど、目から鱗が落ちる発見が多い。

マーケティング系:

商品が顧客に何の価値を提供しているのか、商品を通じて顧客はどの様な経験をしているのか。商品を知り、買い、使い、問題があれば修理する等、一連の顧客行動の中で、自社の商品が与えている価値やエクスペリエンスとは何か?を真に考える力がつく。

Marketing Management(MKTG-430) Prof. Hennessy
マーケティングの基礎であるSTP、4P、3Cなど、フレームワークを学ぶ。
Sales Promotion and Retailer Behavior(MKTG-462) Prof. Blattberg
消費財メーカーのブランドマネージャーの立場から、小売りチャネルと協力し効果的な品揃えと価格・プロモーション戦略を実施するテクニックを学ぶ。
Technology Marketing(MKTG-468) Prof. Sawhney
技術革新の激しいIT業界におけるマーケティングのマインドセットやテクニックを学ぶ。基本は変わらないが、業界や商品に合わせたマーケティングがあることを知る。

アントレプレナーシップ系:

起業家として、起業家と付き合うベンチャーキャピタリストとして、必要なビジネスプランに盛り込むべき内容、プランを評価するポイント、金融・法務知識、マネジメントとしての組織論、を評価する洞察力など、総合的な角度からスタートアップ企業として成功することに絞り込んだ内容が提供される。アメリカ経済の競争力の源泉を垣間見られ刺激が多い。

Entrepreneurial Finance(FINC-446) Prof. Rogers
ビジネスパーソンが起業に必要な金融知識、又はベンチャーキャピタリストがビジネスプランを分析する際の知識や切り口をケースを通じて学ぶ。
Entrepreneurship & New Venture Formulation(ENTR-462) Prof. Merkin
起業する際に必須であるビジネスプランを10週間を通して書きあげる授業。実際に書くことで質の高いプランが如何なるものか、落とし穴はどこにあるか、を体験できる。
Case Studies in Venture Investment and Management(FINC-932) Prof. Hochberg
現役ベンチャーキャピタリストが来校し、自ら関わった投資案件のケースをレクチャーする授業。アメリカにおけるVC業界のダイナミズムが刺激的である。
The Human Element in Private Equity Investing(ENTR-926) Prof. Sutter, Jr.
Human Elementが投資に与える影響を現役PE投資家が教える授業。パートナーとして現場を取り仕切るパワーと優れた洞察力からの経験談に心を奪われる。

Others:

投資銀行・PE業務には高度にバランスがとれた人材が求められる。単位数の限界があり不可能であったが、知識の幅を広げるためにより多くOthersに触れることが出来たらとすら思う。

Operations Management(OPNS-430) Prof. Van Mieghem
企業の競争戦略に沿ったオペレーション体制を築くことで始めて他社に対して優位性が実現できる。コア科目ながらマネジメントとして知るべき多くのロジックがある。
Negotiations(MORS-470) Prof. Thompson
規律を持った交渉を行うことが如何に大切かを繰り返し行われるケースで理解する。人種や文化的差異により交渉能力が大幅に違う訳ではないことは大きな発見であった。