Case2:ジェネラルマネージャー、コンサルティング業務
金融バックグランドを持つが、ジェネラルマネジメントにも強いというKelloggの特色を生かすべく当初から偏りのない科目選択を行った。2年目は夏季の戦略コンサルティングファームでのインターンシップ経験も踏まえつつ経営アドバイザリー業務に必要とされるであろう科目を受講。
アカウンティング系:
ジェネラルマネージャー、コンサルタントにとって自社および競合他社などの状況の把握・分析は戦略を選定する前段階で必須のものであり、会計知識は欠かす事の出来ないものと思われる。企業内部における会計の利用方法(管理会計)、公表される財務諸表の分析方法(財務会計)等を学習。
- Accounting for Decision Making(ACCT-430) Prof. Magee
- コア科目。会計の基礎の基礎の確認といった意味合いが強いが実際の企業のBS/IS/CFを題材とし、ケーススタディーもあるため、ある程度実践的。
- Financial Reporting and Analysis(ACCT-451) Prof. Sunder
- 財務分析の授業。財務諸表に手を加える手段が如何に多くあるのかを学び、それを看破・推測する術を学ぶ。ケースの多くはアナリストの立場で財務諸表を分析するというもの。
- Managerial Accounting(サマースクールで受講)
- 会計の内部的意義、およびその活用方法を学ぶ。実用的な知識も多くマネジメント・コンサルティング業務には必要な知識と思われる。
ファイナンス系:
企業価値あるいはプロジェクト収支の算定を始めとして、企業価値の最大化を目指す上で必須となる金融知識を学ぶ。金融バックグラウンドであるが、知識の偏りを質し、また既に知っている内容についても汎用性を高めることができたため受講した意義は大きかった。
- Finance I/II(FINC-440) Prof. Eberly
- コア科目。本来FINC-430、FINC-441の2科目として習う内容を1科目でカバーする。現在価値の概念からバリュエーションの基礎、オプションの初歩など金融の基礎知識を習得する。
- Financial Decisions(FINC-442) Prof. Thompson
- ケース主体。FINC-440等で学んだ金融の基礎理論をもとにケース企業の価値を算定することで応用力が鍛えられる。
- Derivative Markets I(FINC-465) Prof. Hagarty
- デリバティブの基礎。オプションの基本からスワップ、フォワード、リアルオプション等をカバー。深くは踏み込まないもののブラックショールズにも触れる。
- International Finance(FINC-470) Prof. Rebelo
- マクロ経済と為替中心。各国の経済情勢についての解説も価値が高い。
ストラテジー系:
企業戦略分析のフレームワークを学び、いかにそれを現実に応用するかを学ぶ。ともすれば曖昧なものに陥りがちな企業戦略を扱うが、体系化されているため理解しやすく、しっかりと血肉になる内容と思われる。
- Business Strategy(MGMT-431) Prof. Israel
- コア科目。企業戦略の基礎、フレームワークを理解し、その応用力がケースで問われることになる。ケースディスカッションが最も活発な科目の一つ。
- Microeconomic Analysis(MECN-430) Prof. Besanko
- コア科目。様々な状況下における需給曲線の動きやゲーム理論の触りなどミクロ経済の基礎理論をケースに即して学ぶ。
- Competitive Strategy and Industrial Structure(MECN-441) Prof. Baliga
- ミクロ経済をベースに業界分析や競争戦略を学ぶ。コアのミクロ経済よりも複雑な状況を扱う。プロジェクトペーパーが課され、応用力が鍛えられる。
- Strategy & Organization(MGMT-452) Prof. Spier
- ミクロ経済・ゲーム理論をベースに企業戦略のうち組織論を主として扱う。人事評価・報酬システムや企業の垂直的/水平的統合についてなど。
- International Business Strategy in Non-Market Environments(INTL-466) Prof. Jones
- 基本的に発展途上国にフォーカスして非市場要因の分析を行う。知的財産権の保護や汚職など新興市場に関わる場合には必須となるトピックを扱う。
数量解析系
不完全な情報しか得られない状況下で極力望ましい結果を得るためにどう判断を下せば良いかなどを学ぶ。定量的なデータは説得力があるがアプローチ次第で様々な解釈が可能になってしまうため、適切な方法を学ぶことは自ら分析する際に留まらず他者の分析を見る上でも必要になる。
- Mathematical Methods For Management Decisions(DECS-433) Prof. Schummer
- コア科目。確率・統計の基礎。
- Accelerated Statistical Methods(DECS-437) Prof. Eso
- コア科目。回帰分析の習得・演習。
- Empirical Methods in Strategy(MGMT-469) Prof. Dranove
- 回帰分析の演習クラス。数字の羅列である生データを処理して説得力のある仮説を導いていく思考の訓練になる。また結果をいかに分かり易く説明するかというプレゼンスキルも副次的に鍛えられる。
- Research Methods In Marketing(MKTG-450) Prof. Schieffer
- マーケティングリサーチの手法を学ぶ。データの収集方法や処理方法を学び、実際にデータを集めて具体的なマーティング戦略の策定に落とし込むグループプロジェクト中心のコース。
- Strategic Decision Making(DECS-452) Prof. Weber
- ゲーム理論を用いたDecision Makingの検証。ゼロサム・非ゼロサム、協力・非協力ゲーム、オークション、ネゴシエーションなどをカバー。「相手」が存在するあらゆる局面で役立つ内容。
マーケティング系:
どのようなセグメントが自社の顧客なのか、またその顧客が何を求めているのかを知り、会社は如何にして顧客にメッセージを伝えていけば良いのかを学ぶ。
- Marketing Management(MKTG-430) Prof. Stearns
- マーケティングの基本フレームワークの習得。広く浅く学ぶことになるが、良くオーガナイズされており基礎としては必要十分な内容。
- Sales Promotion and Retailer Behavior(MKTG-462) Prof. Blattberg
- リテール業界を対象としたマーケティングアプローチの方法や回帰分析の実務への応用法などを学ぶ。消費財メーカーでの研修を受けているような極めて現実的な内容。
- Marketing Strategy(MKTG-466) Prof. Carpenters
- 多彩な業種のマーケティング戦略事例を教材にレクチャーを受ける。通期で行われるグループ対抗のシミュレーションゲームでは戦略立案とその効果を実感することができる。
アントレプレナーシップ系:
起業行為、および成熟した企業とは全く異なる性格・論理を持つスタートアップ企業について学ぶ。
- Entrepreneurial Finance(FINC-446) Prof. Rogers
- ファイナンスのクラスというよりはむしろ起業のクラス。金融知識を含めた起業に必要な知識を学ぶ。内容は非常にプラクティカルで現実味がある。
- The Human Element in Private Equity Investing(ENTR-926) Prof. Sutter, Jr.
- 人的要素が投資に与える影響を学ぶ。投資先企業、ファンドから第三者まで含めた投資の関係人全てについての考察は実践的かつ意義深い内容と思われる
オペレーション系:
限られたリソース下において如何に効率的に事業を経営するかを学ぶ。日々のオペレーション無くして企業は機能せず、その継続的な改善は競争力を維持する上で必須のものであるためGM、コンサルティングを志向する上では欠かすことができないものと考える。
- Operations Management(OPNS-430) Prof. Savaskan-Ebert
- コア科目。オペレーションの基本。如何に非効率性を無くすかをロジカルに考察し、ソリューションを導いていく。
- Spreadsheet Modeling for Managerial Decisions(OPNS-450) Prof. Deshmukh
- エクセルを用いて、制約下における最適化・利益最大化やシミュレーション計算などを学ぶ。エクセルの諸機能を習得すると同時に、他人が見ても分かりやすい記述・モデリングのやり方を習得できる。
- Operations Strategy(OPNS-450) Prof. Van Mieghem
- オペレーションを企業戦略の一部として捉え如何に最適化するかを論ずる。オペレーションの授業ではあるが、Finance、Accounting、Strategy等の科目と密接に関連しており、総括的な理解が必要。


