Case9:日系金融機関勤務の男性

プロフィール

コース MBA(2Y)
性別 男性
学歴 2000年慶應義塾大学経済学部卒
海外経験 旅行程度
職歴 日系金融機関7年
職務概要 マクロ経済調査、投資信託の商品企画、ファンドマネージャー(債券)

Why MBA

(1)企業行動に対する理解を深めたい
新卒で資産運用会社に入社して以降、バイサイド(投資家サイド)でのマクロ経済調査、国債のポートフォリオ運用、従業員数300人未満の中小企業に過ぎない&特殊な会社の商品・経営戦略に携わる経験しか積んでこなかったため、より一般的に企業の経営について考え、学ぶ機会を持ちたいと思った。

(2)外国人の思考パターンを理解したい
仕事上、海外のエコノミスト、ファンドマネージャー、官僚などと接触する機会があり、自身の英語環境でのディスカッション能力の低さに危機感を感じた。外国人と同じレベルで議論するには、「英会話」を学ぶだけではなく、相手の文化・考え方を理解する必要があると思った。

(3)刺激的な環境で視野を広げたい
全く新しい環境で生活し見聞を広めることで、人間的に成長したいと考えた。特に、旅行や1ヶ月程度の短期交換留学で米国に滞在したことがあり、いつか世界経済・政治の中心である米国で生活してみたいと感じていたので、実現するのに良い機会だと思った。

Why Kellogg

(1)アカデミック ― バランスの取れたプログラム
Strategy、Finance、Marketingといった特定の分野に偏らず、General Managementのコアといえる科目のほとんどで評価の高い教授陣・コースを提供しているKelloggは、企業経営についてバランス良く学びたいという自身の希望に最適なプログラムであると思った。

(2)カルチャー ― 協調的な環境
ほとんど全ての科目でグループスタディが盛り込まれているほか、ソーシャルイベントが大変充実していることから、同級生とのコミュニケーションの機会が多く、より色々な人々の考え方を理解することができると思った。

(3)生活環境 ― 安全性と大都市Chicagoへのアクセス
妻を同伴することを考えると、
i)夜でも女性が一人で歩けるEvanstonの治安の良さ
ii)日常的には緑の豊かな環境に囲まれながら都会が恋しくなったときにはChicagoへ30分~1時間で出られるという絶好のロケーション
が魅力的だった。

受験スケジュール

正直なところあまり効率良く進めたとはいえず、MBA留学を志してからKelloggの合格通知をもらうまで3年強の歳月を費やしてしまいました。特に最初の1年程度、MBA受験の準備をしつつ他のことにも労力を割いていたのが、非効率になった原因だと反省しています。準備を始めたら集中して取り組まれることをお勧めします。

2003年12月 TOEFL勉強開始
2004年3月 TOEFL初受験
2004年4月 TOEFL一定ラインを超えたものの不安が残り、その後も断続的に受験
2004年5月 約1ヶ月半準備を中断
2004年8月 GMAT勉強開始
2005年1月 GMAT初受験
2005年4月 Essayの材料収集開始
2005年5月 約1ヶ月準備を中断
2005年7月 TOEFL終了
2005年8月 GMAT終了
2005年8月 Resume作成、Essay作成開始
2005年9月 5校をCampus Visit
2005年10月 出願開始、Interview練習開始
2006年1月 数校出願、初Interview
2006年3月 2校waitlist
2006年春 Waitlistの僅かな可能性に期待しつつ、本当にMBAが必要なのか、自分自身はMBAに向いていないのかと真剣に悩む
2006年8月 全て不合格の通知が出揃う
2006年9月 再受験を決意、Essay作成開始
2006年10月 出願開始
2006年11月 Duke出願、Interview練習開始
2006年12月 Duke合格
2007年1月 Kellogg、Michiganを含む数校出願
2007年3月 Kellogg、Michiganを含む数校をCampus Visit
2007年3月 Kellogg、Michigan合格、その他1校waitlist

TOEFL

CBTの経験しかありませんが、ご参考までに記します。
Readingは当初からそれほど苦労しませんでしたが、Structureは高校受験以来まともに英文法を勉強したことが無かったので、やや時間が掛かりました。
某予備校の問題集を何度も繰り返し解きながら、出題パターンを頭に叩き込むように努力しました。
英文法の辞書的な本としてロイヤル英文法がお薦めです(現在も時々使っています)。
そして最も苦労したのがListeningです(iBTであればSpeakingも苦労したと思います)。
私は某予備校のTOEFLの教材100~200問を何十回も繰り返し聴き、シャドウイングすることで、最終的には点数を上げることができました(ある時を境に、突然よく聞こえるようになりました)。
方法論に若干の差異はあっても、色々な教材に手を出すよりも厳選した教材を繰り返し解いた(聴いた)方が良いという点に関しては、TOEFLを指導して下さった某予備校のインストラクター、某エッセイカウンセラーとも見解が一致していました。
もちろん教材の質は大事だと思いますが、結果がなかなか伴わなくても、不安になって色々と新しい教材に手を付けるのではなく、忍耐強く反復練習に取り組まれるのが良いと思います。
また、iBTでも存在するか分かりませんが、Powerprepは最良の教材でした。
ある程度事前に勉強をした後、Powerprepで満点が取れるようになるまで繰り返し解くのもお薦めです。

GMAT

Mathは経済学部出身であることから独力で十分と判断し、Official Guideのみで勉強しました。
Verbalは某予備校の教材およびOfficial Guideで勉強しました。
Sentence Correctionに関してはパターンさえ頭に叩き込めば、それなりに解けるようになると思います。
Critical Reasoningは練習問題で概ねコツが掴めたと思っても、本番になると難しく感じる傾向があるように思いますので、Sentence Correction同様、練習問題はほぼ全て間違えなくなるくらいまでやり込むのが良いと思います。
Readingも繰り返し勉強する以外に方法は無いと思いますが、完璧に成らなくてもNon-nativeとしては高得点といえる点が出ますので、練習問題で正答率があまり上がらなくても必要以上に恐れることはないと思います。ちなみに、Readingの4問中1問を捨ててランダムクリックする作戦を推奨する人も居ますが、Verbal 30点台後半、Totalで700点超を目指す場合には、その作戦は通用しない様に思います(運良くランダムクリックした問題がテスト問題に当たる可能性もゼロではありませんが、リスクリターンでみると賢明ではないと思います)。
また、やや矛盾したコメントかもしれませんが、3分野から4問が出題されるGMATのReadingは、自分が得意な分野の問題が2問出題されるか、不得意な分野の問題が2問出題されるかによって、ペース配分、結果として最終的なスコアが大きく左右されるように思います。
そういった意味で多分に運も影響する試験ですので、1~2回思ったようにスコアが出なくても、諦めずに取り組んで下さい。

エッセイ

1年目は某予備校のNativeカウンセラー、2年目は別の予備校の日本人カウンセラーをパートナーに選んで取り組みました。
1年目は完全に英語ベースで作業をし、2年目は日本語で(文章の流れは英語の論理構造で)徹底的に作り込んでから英語化するという形で取り組みました。振り返ってみると、1年目と2年目でエッセイの質が全然違うことが良く分かりました。
エッセイ作成に日本語を介することについては賛否両論があると思いますが、特に英語圏での教育を受けた経験が乏しい場合、TOEFL、GMATで学んだ程度では英文での論理構成力に限界があると思われますので、日本語を介して取り組むことも検討してみて下さい。
「それでは留学後に英文作成で困るのでは?」という批判もあるかもしれませんが、私の場合は日本語で英語のロジックを理解しながらエッセイ作成に取り組むことによって、むしろ英作文に自信が付きました。
こちらに来てからもその点で致命的に困ったことはありません。
また、余談ですが、副次的な効果として日本語でも分かりやすい文章を心掛ける意識が高まったように思います。

インタビュー

1年目は某予備校でNativeカウンセラー(エッセイをサポートしてくれたカウンセラーとは別)と準備しました。
2年目はエッセイカウンセラーと材料を整えた上で、そのカウンセラーがSenseiSagasu.comで探し、面接をした上で推薦してくれた某MBA卒人材仲介会社勤務の米国人と何度もMock Interviewをしました。
その過程で学んだことは、
i)(真っ赤な嘘はいけませんが)可能な限り全てのコンテンツを自分の信念・価値観等に繋がる話にすると印象的になる(ひとつのキーワードで繰り返し伝えられると尚可)
ii)(インパクトを与えることを意識するのは大事ですが)自分のキャラクターにマッチしない演技はわざとらしいので要注意
iii)質問に完璧に答えようと相手が追加質問をする余地が無いほどに詳細に答えすぎないこと(Interviewはあくまでも会話の場であることを忘れずに)
といったことです。当たり前の内容かもしれませんが、意外と意識しないとできないことだと思いますので、心に留めておいて下さい。

Kellogg受験に際して

Kelloggはバランスの取れたプログラムと、グループでの作業という実際のビジネスに即した学びの場を提供する、真のGeneral Management校だと改めて強く感じています。Marketing中心のプログラム、パーティースクールという偏った見方をされることもある様ですが、入学してみればそれが誤りであることは直ぐに分かると思います。
そうした固定観念に縛られて、Kelloggの真の魅力を知らないままMBA受験を終えてしまうことの無い様に、是非、各種イベント・キャンパス訪問などを通じてKelloggをしっかりと理解して頂けると幸いです。

受験生へのメッセージ

当初は勤務先に隠れての受験で勉強と仕事の両立に苦しみ、結果が出ずに自信を失いかけた時期もありました。
決して格好の良い合格の仕方とは言えませんが、エッセイカウンセラー、インタビュー練習のパートナー、家族に支えられ、最後は満足の行く結果を残すことができました。
自分自身の努力が不可欠なことは言うまでもありませんが、MBA受験は多分に運や巡り合わせも影響するプロセスであると思います。MBAで学び、成長したいという強い意志をお持ちの方は、困難な局面に直面したとしても最後まで粘り強く挑戦して下さい。
見事合格を勝ち取られることを祈念しております。