Case29:日系証券会社勤務の男性
プロフィール
| コース | MBA(2Y) |
|---|---|
| 性別 | 男性 |
| 学歴 | 東京大学法学部第二類(2004年卒) |
| 海外経験 | なし |
| 職歴 | 国内系証券グループ持株会社(6.5年) |
| 職務概要 | 経営企画業務(事業計画策定や組織改正など) |
Why MBA
良くも悪くもLehman Shockが人生の分岐点でした。
昨日まで儲かっていたIBのビジネスモデルが一気に立ち行かなくなり、巨額の赤字を生み出す元凶となる。こんな未曾有の環境変化を経験し、この激動のなかで事業計画立案プロジェクトの一翼を担いました。
このプロジェクトは、まさに『未知との遭遇』の連続でした。Management/Strategyに関する新たな知識・考え方に相当な頻度で出合い、それらを都度吸収しながらアウトプットしていく。素晴らしいプロジェクト・メンバーの皆さんと『死ぬ2-3歩手前』まで働くなかで、本当に多くのものを吸収できたと実感する一方、自分に足りないものが以下の2点であると実感しました。
- 体系だったManagementの知識(業務から得られた断片的な知識しか無かった)
- 立案した戦略の推進に必要とされるGlobal Perspective
自分のニーズを最もよく満たしてくれる学びの場がビジネス・スクールでした。
Why Kellogg
正直なところ、出願時点ではKelloggだけでなく、いわゆる『Finance系トップ・スクール』にも魅力を感じていましたし、実際に最後までKelloggと某校の間で進学を迷いました。Academicな意味合いでは、どちらもフル・ラインナップで満足いくものですし、日本人卒業生・在校生も本当に素晴らしい方が多いのです。
最終的にKelloggに決定するに至った理由は大きく以下の2点。直感も大事にしました。
- Campus Visitでの印象。個の能力の高さと、チームスピリットの心地よい共存を感じられた
- Teamwork Orientedなカルチャー。Kelloggはハード・スキルのみならず、インターナショナルな環境で働き、チームをリードする力を身につけるのに最高の環境だと確信
卒業後も『日系金融機関』というハコモノを使って日本企業の海外展開をサポートしてきたいと考えています。そこで必要とされるスキルは『Globalにチームをリードする力』。もちろん知識も重要ですが、それ以上にソフト・スキルの獲得が極めて重要なステップになると感じたため、Kellogg入りを決意。
(なお、Kelloggの家族に優しいカルチャーや、大都市Chicagoに近くかつ安全な田舎暮らしを送れるというEvanstonの素晴らしいロケーションが、妻の生活の大きな安心材料となったことも付記しておきます。)
受験スケジュール
| 2009年3月 | 社費派遣留学生に選抜される |
|---|---|
| 2009年5月 | TOEFL初受験(86点) ようやく危機感を感じる |
| 2009年8月 | TOEFL100点突破 軸足をGMATに移行 |
| 2009年8月 | GMAT初受験(610点) 眼前のスコアが自分のものと気付くのに20秒かかる |
| 2009年9月 | GMAT第二回(710点) GMAT終了。TOEFLのPush UpとEssayを平行 |
| 2009年11月 | TOEFL107点 実質TOEFL受験を終了 |
| 〜2009年11月 | 1stラウンド出願(4校)。 |
| 〜2010年1月 | 2ndラウンド出願(9校、含Kellogg)。 |
| 2010年1月 | Campus Visit(6校)。Kelloggの印象が抜群に良かった。 |
| 2010年1-2月 | Interview Rush。3本/3日や2本/1日は結構しんどかった… |
| 2010年3月 | Kelloggから合格通知受領 |
| 2010年4月末日 | 進学先をKelloggに最終決定して受験を終了 |
TOEFL
2009年5月から12月までの8ヶ月間で、14回も受験することになりました。個人的には、MBA受験のなかで最も苦労したモジュールがTOEFLでした。105点を最低限の目標とし、110点を最終目標としました。
Reading, Listening, Writingは自習で対応が可能なので、塾には行きませんでしたが、Speakingについては、東京の京橋にある個人経営の塾に通いました。テンプレートを使わない方法で、英文スピーチの正しい構成を学ぶことができるので、純ジャパの僕でもスコアが24点/26点で安定しました。
11月に2回107点(1回目:R29,L27,S24,W27、2回目:R26,L27,S26, W28)をとりましたが、『Speaking26点を使った方が良い印象だろう』とカウンセラーに言われ、2回目スコアを採用。どちらも110点を取れた試験だったと思いますが、全てのセクションのスコアが上手く揃わないのも含めてTOEFLだと割り切りました。
総論としては、なかなかスコアが向上せずにストレスフルなテストですが、筋トレのような地道な読解力/リスニング力の向上が結果として素直に反映されるテストです。また、早めに100点を確保できると、スケジュール管理上も精神衛生上も非常に良いです。夏前までに100点を確保すべく、頑張って下さい。
GMAT
GMATは、英文がTOEFLに比べるとやや込み入っていて読みづらいのですが、至極真っ当なロジックのテストだと感じました。なので、GMAT攻略のコツとしては、以下の2点だと思います。テクニックに走りたい気持ちをグッと抑えて地道に読解力を向上させることが、結果的に良いスコアをもたらしてくれると思います。
GMATのロジック(≒コツやクセ)を理解すること
時間内に理解し、解答しきるだけの読解力を身に付けること
僕の場合は、『GMAT特有のコツやクセ』を掴むために塾(個人経営の業界最安値)を利用し、基礎を学んだ後はOfficial Guideを繰り返しました。並行して、質の高い英文に毎日触れるために、Wall Street JournalやScientific Americanなどの記事を毎日ナナメ読みするようにしました。
スコア推移はこんな感じでした。
初受験(2009/08):610点(V24,Q49,AWA4.5)
2回目(2009/09):710点(V35,Q50,AWA5.0)
680点/700点を超えれば、その先は大した差別化要素にはならないようです。長期間続けるよりも短期集中の方が効率の良い試験なので、到達点(700点くらい)を定め、そこに早期に到達することを目指して下さい。
推薦状
2部署を経験しているので(営業と企画)、それぞれの部署の上司から1通ずつ頂戴しました。
エッセイ
これまでの自分の人生を文章にするという慣れない作業で、当初は物凄くやり辛かったです。
カナダ在住のとある有名カウンセラー(SkypeとE-mailでやりとり)を雇いましたが、理由は①過去の実績、②ジェントルな態度、③日々のやり取りを通じた英語アレルギー克服といったところです。出費は大きかったですが、彼のサービスや出来上がりの成果物には大変満足しています。
スコアメイクとは違った意味で時間と労力が必要なプロセスですが、自分の過去を丁寧に棚卸しして、信頼できるカウンセラーと『どんなネタをどのように構成するか』を突き詰めていけば、良いものが仕上がると思います。
僕自身、執筆にあたっては『特別ユニークな仕事はしていないし、スーパーマンではない』と思っていたのですが、トピックが平凡であっても、そのとき自分がどう考え、どう動き、どうなったか、を突き詰めると、意外としっかりしたEssayに仕上がるので、安心してください。
インタビュー
練習すればした分だけ上達するので、カウンセラーや英会話等でしっかり練習を積んでください。あとは楽しんだ者勝ちだと思うので、笑顔を忘れずに、Interviewerとのやり取りを楽しんでください。
Kellogg受験に関して
KelloggはFit感とPassionを大事にしている学校だと思っています。Essayのボリュームも重く、独特の2段階の出願プロセス…。出願に体力を要する学校の1つだと思いますが、Essayやインタビューという一つ一つの課題を『学校との会話のチャンス』を捉えていただき、丁寧にPassionをアピールされると良いと思います。
Kelloggでなければ味わえないであろう、一体感や居心地の良さというものが存在します。是非、説明会にご参加いただいたり、Campus Visitに来ていただいたりして、それを感じてください。僕も説明会とCampus VisitでKelloggが大好きになり、その気持ちを素直に伝えたら、幸運にも合格を頂戴しました。
受験生へのメッセージ
MBA受験は時間的にも費用的にも大変なプロセスですし、日本の受験と違って『これだけ頑張ったから/優秀だから●●大学に入れる』というものでもなく、精神的にも大変なストレスが溜まるプロセスです。
しかしながら、一つ一つの課題を着実にこなしていくことで、徐々に見晴らしが良くなっていきます。また、大変なプロセスだからこそ、それを乗り越えたときの喜びは、語りつくせないものがあります。
決してすべてが順調に、簡単に進む道のりではないと思いますが、留学仲間の方々と支え合い、刺激し合うことで、乗り越えていただきたいと思います。
Good Luck!!


